日本人投手4人目のメジャーデビュー9戦目で通算60奪三振達成
エンゼルス大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地でのロイヤルズ戦で今季9度目の先発マウンドに臨んだが、右中指にマメができるアクシデントで緊急降板。4回を4安打4奪三振3四球1失点(自責1)。1点ビハインドの5回に一度はマウンドへ戻ったが投球練習のみで降板したが、勝敗はつかなかった。チームは5回に同点に追いつくと、キンズラーとアップトンの本塁打などで勝ち越し。8回に1点差まで詰め寄られたが4-3で逃げ切り、4連勝を飾った。
まさかの早期降板に球場がどよめいた。序盤から制球が定まらなかった大谷だが、3回までは99マイル(約159キロ)に達する速球や変化球を駆使しながら、何とか無失点で切り抜ける。だが、4回に2死二塁からゴードンに先制タイムリーを右前に運ばれると、2者連続で四球を与え、なおも2死満塁。最後はアルモンテを空振り三振に斬ったが、マウンドに戻った5回に投球練習を行っているところにソーシア監督が登場。指揮官と言葉を交わした大谷は、珍しく苛立ちを隠せない様子でマウンドを下りた。球団は降板理由を「右中指のマメ」と発表した。
3回には先頭アルモンテを空振り三振に斬り、通算60奪三振を記録。メジャーデビューから9戦目で通算60奪三振に達したのは、野茂英雄(75K)、田中将大(73K)、ダルビッシュ有(63K)に続き、日本人投手では4人目だった。
チームは5回にキンズラーとコザートの2連続二塁打で同点に追いつくと、6回にはキンズラーが勝ち越しの6号2ランを左翼へ。さらに、7回にはアップトンが14号ソロを左翼席へ運び、リードを3点に広げた。8回に1点差まで詰め寄られたが何とか逃げ切り、白星を飾った。
大谷は4月17日(同18日)の本拠地レッドソックス戦でも右中指にマメを作り、2回4安打3失点で降板し、メジャー初黒星を喫していた。この時は中6日を空け、4月24日(同25日)敵地アストロズ戦で先発マウンドに復帰したが、今回も長引くことなく復帰したい。
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