◇オリックス対東北楽天 第24回戦(27日・京セラドーム大阪)
東北楽天の則本昂大投手が9回3安打1失点の快投で、今季初の完投勝利で10勝目を飾った。2桁勝利は昨年の11勝に続き2年連続で、キャリアでも通算8度目の達成となった。
チームの「パーソル CS パ」進出へ向け、負けられない一戦の先発を託された則本投手。2点リードの2回裏に適時打を浴び1点を許すも、その後は6回裏までオリックス打線をノーヒットに抑える快投を披露。打線もその投球に応えるように小刻みに得点を挙げ、則本投手を援護する。
力強い速球と鋭い変化球を主体に、少ない球数でアウトの山を積み重ねると、5点リードの9回裏もマウンドへ。先頭の太田椋選手を味方の好守で抑えると、最後は好調の吉田正尚選手を中飛に打ち取り、見事完投勝利を挙げた。
プロ1年目の2013年に15勝を記録して以来、東北楽天のエースとしてチームを支え、8度目の2桁勝利をマークした則本投手。今後も球界屈指の鉄腕の活躍に目が離せないだろう。
◇則本昂大投手 ヒーローインタビューより
「初回から飛ばして、行けるところまで(投げよう)と思って投げていた結果、完投できたので良かったと思います。(中略)前回登板から少し時間が空いて良い調整ができたので、それが出せたのかなと思います。(苦しみながらも2桁勝利は)嬉しく思いますけど、もっとやらなければ行けなかったと思います。ただ1試合も落とせない試合が続くので、今日は勝ててよかったです。明日は(埼玉西武との直接対決だが)とにかく勝って、優勝はできませんでしたが、必ずCS(パーソル CS パ)に進出して下克上狙いたいと思います。応援よろしくお願いします」
文・村井幸太郎
記事提供: