「スタットキャスト」専門記者がすぐツイート「本塁から一塁まで4.10秒で駆け抜けた」
エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、本拠地ロイヤルズ戦に代打で出場し、二塁内野安打を放った。地元記者は、途中からスピードを緩めながらも、本塁から一塁までのMLB選手の平均スプリントスピードを上回った大谷の加速力を高く評価している。
二刀流の男が「足」で魅せた。4-5で迎えた6回1死走者なしの場面。代打で出場した大谷は、ロイヤルズ2番手右腕のマッカーシーと対戦。カウント2-1から4球目、92.7マイル(約149キロ)の外角低めツーシームを打ちにいった。内野が右に寄った“大谷シフト"の間隙を抜けた打球は二塁内野安打となり、2戦連続安打を記録した。
猛ダッシュした大谷だが、セーフになることを確信すると、一塁ベース前で一気にスピードを緩めた。しかし、全力疾走でなくても速い。その快足ぶりにスタンドからどよめきも起きた。
MLB公式データ解析システム「スタットキャスト」の専門記者デービッド・アドラー氏は、すぐに自らのツイッターで速報した。
「ショウヘイ・オオタニのシフトの穴を見つけた代打安打のスプリントスピード。秒速28.6フィート。(忘れた方に、MLB平均は27フィート)。ホームから一塁まで4.10秒で駆け抜けた」
この内野安打でのダッシュは秒速8.72メートルだったことを紹介した。MLBの平均スピードは秒速8.23メートル。本塁から一塁の到達時間は、左打者なら4秒以内なら俊足と言われる。大谷は今季すでに「4秒切り」を達成しているが、最後に流しても4秒に迫り、メジャー平均スピードを上回ってきた。
続くキンズラーが四球を選んで二塁へ進むと、トラウトが中堅に弾き返した鋭い打球に好反応。快足を飛ばして二塁から一気にホームへ生還し、貴重な同点ホームを踏んだ。エンゼルスはその後、逆転に成功。一時は追いつかれたものの、8回に再び勝ち越して9-6で勝利、2連勝を飾った。投打のみならず、大谷は足でもチームに貢献している。
記事提供: