メジャーでも二刀流を貫く大谷にサムソン元マーリンズ球団社長が異論
メジャーで“二刀流センセーション"を巻き起こしているエンゼルス大谷翔平投手。米国でも大きな注目を浴びる中、意外な人物が二刀流に対して異論を唱え、話題になっている。米テレビ局「CBSスポーツ」が伝えている。
昨季までイチロー外野手が所属したマーリンズはデレク・ジーター新オーナーが就任すると、ヤンキースにジャンカルロ・スタントン外野手をトレードに出すなど主力選手を次々と放出するファイヤーセールを敢行。フロントの人事も刷新した。デビッド・サムソン氏も当時チームを離れた一人。球団社長を退任した同氏は現在、CBSスポーツの解説を務めており、同局の番組内で大谷に対する持論を示した。
「ショウヘイ・オオタニに対する“ベーブ・ルース2世"という誇大宣伝はホンモノでしたよね?」
司会者にそう質問されると、サムソン氏は「ノーだ。ベーブ・ルースは1人しかいない」と一笑。そして、シーズン開幕直後から大きなインパクトを残した二刀流について異論を唱え始めた。
「オオタニのプレーを見るのは大好きだが…」
「オオタニのプレーを見るのは大好きだが、彼は現時点で打者としては300打席、投手としては130イニングのペースだ。彼はマウンドで活躍している。打撃もいい。だが、個人成績でみれば平均的だ。
二刀流ということを考えれば、エキサイティングなことだ。私も彼は二刀流を実現できるというグループの一人だが、開幕前に我々が話していたことがまだ私の頭の中に残っている。片方に集中してサイ・ヤング賞やMVPを獲得するのはどうだろう、ということがね」
サムソン氏はこう語り、「二刀流で平均を少し上回るだけなら、私なら一つの道で桁外れの存在になりたい」とも付け加えている。
大谷はここまで投手として8登板で45回1/3を投げ、4勝1敗、57奪三振、防御率3.18。打者としては33試合で128打席に立ち、113打数32安打、打率.283、6本塁打、20打点、1盗塁、出塁率.367、長打率.531となっている。
メジャーで100年ぶりの道を切り開く大谷に対し、マーリンズ前社長は“一刀流"を極めるべしという持論を展開していた。
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