赤と黒の点の取り合い。黒のマリーンズが連勝で3カードぶりの勝ち越し

パ・リーグ インサイト

2018.6.3(日) 17:37

千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)PLM

3塁側が赤、1塁側が黒。本来白に染まる1塁側は、この日「BLACK BLACK 2018」で黒に染められた。赤・黒くっきり色が分かれたZOZOマリンだったが、この日はセ・リーグ首位の貫録に負けず、お株を奪う逆転劇で勝利を挙げた。

千葉ロッテの先発は、今季3度目の登板でプロ初勝利を目指す土肥投手。「勢いがあるが、ビビらず強気で投げていきたい」との意気込みの体現といきたかったが、2死から丸選手・鈴木選手・松山選手の3連打で2点を先取される。

しかし赤く染まったスタンドの大歓声に負けじと、黒く染まったスタンドからの大声援が選手たちをすかさず後押し。先頭の荻野貴選手の二塁打を皮切りに、今季5度目の先発登板となる広島先発・九里投手から2本のタイムリーを生み出し、同点に追い付く。

さらに3回には清田選手の内野ゴロ間に1点を勝ち越し、リードを土肥投手にプレゼントするが、土肥投手は4回に同点とされてしまう。その後満塁の場面で登板した阿部投手は、菊池選手、丸選手の要注意人物2人を封じて勝ち越しのホームを許さない。

しかし5回、四球と安打で走者をためられると、ショート・藤岡裕の2塁への悪送球間に1点、さらに犠飛で合計2点を追加され、再びリードを許す展開とされる。

セ首位相手にこのまま流れを持っていかれそうな雰囲気だったが、今年の千葉ロッテは粘りがある。6回裏、先頭の角中選手が三塁打を放つと、2死から井上選手・鈴木選手・田村選手・荻野貴選手による4連打で一挙4点を奪い逆転に成功。赤に傾きかけた流れが、一気に黒に流れ込む。

リードを奪った千葉ロッテは7回を大谷投手、8回を松永投手がそれぞれ無失点に封じ、最終回はクローザー・内投手が締めて自身2年連続の2桁セーブ達成。チームは約2週間ぶりの連勝を飾った。

明後日5日からナゴヤドーム、甲子園と続くセ・リーグホーム6連戦に向かう。この2チームをたたき、上位進出への流れを生み出したい。

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