左腕ハメルズ、大谷封じに手応えも「今後手強い打者になっていく」
エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地レンジャーズ戦に「6番・DH」でスタメン出場したが、4打数無安打に終わった。チームは9回に同点に追いつかれると延長10回に1点を勝ち越され、2-3で敗戦した。この日、8回途中を2失点と力投を見せ、大谷も封じたレンジャーズの150勝左腕コール・ハメルズは試合後、「クリス・マーティンが対策を教えてくれたよ」と笑顔を見せた。
ハメルズは初対決となった大谷に対して2回の第1打席にカウント2-2から5球目85.1マイル(約137キロ)の外角カットボールで空振り三振を奪うと、4回1死一塁の第2打席では89.7マイル(約144キロ)ツーシームを捉えられてセンター方向へはじき返されたが、守備シフトが奏功。二塁寄りに位置していた遊撃プロファーが好捕すると、二塁封殺。一塁走者シモンズの守備妨害も絡んで併殺とした。
そして7回の先頭で迎えた3度目の対戦ではカウント1-1から90マイル(約145キロ)ツーシームで一ゴロに。開幕から投打で躍進した二刀流右腕相手を3打席凡退に仕留めた。
この日は1点ビハインドの8回途中で降板したハメルズは勝ち星こそつかなかったが、チームの逆転勝利につなげる力投を披露。試合後、大谷への内角攻めはプラン通りかと問われると、「そうだね。左対左になるのはわかっていたから、彼のスイングがどういったものか確かめようと思った。彼は腕も長いし、自分より背も高い。だから自分が打席に立っていたらと考えて攻めていった。高低に投げ分ける。捉えさせないようにしたから、ゴロを打たせられた」と手応えを口にした。
一方、「ただ彼はクイックだし、スマートだ。今後手強い打者になっていくだろう」と今後へ警戒心をのぞかせたハメルズ。映像で研究したかと問われると、「ノー。クリス・マーティンが対策を教えてくれたよ(笑)。良かったね、とても効果があったよ」と日本ハム時代に大谷とチームメイトだったレンジャーズ右腕から情報を得ていたことを明かし、笑顔を見せた。
初対戦が多いメジャー1年目。大谷自身、試合後、今回の対戦を次回以降に生かす姿勢を見せており、今後のリベンジに期待したい。
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