8月11日、タマホームスタジアム筑後で行われた福岡ソフトバンクと中日のウエスタン・リーグ公式戦、第23回戦は17対0で福岡ソフトバンクが大勝した。

　福岡ソフトバンクの先発は、プロ初登板となる育成13位ルーキーの佐藤琢磨投手。初回に2死2、3塁のピンチを招くも、堂上直倫選手を三振に打ち取り無失点で切り抜ける。2回以降は毎回のように走者を出すも、要所を締める投球を披露。5回表に、この試合初めて3者凡退に相手打線を切って取り、5回76球3安打4四死球4奪三振無失点で降板した。

　一方の打線は相手先発・松田亘哲投手を攻め立てる。初回、1死1塁から正木智也選手が適時二塁打を放ち先制に成功すると、ガルビス選手にも適時打が生まれ、2対0とした。さらに2回裏、1死満塁の好機をつくると、正木選手がレフトスタンドへ飛び込むグランドスラムを放ち、6対0と突き放した。

　打線はなおも攻撃の手を緩めず。3回裏には、真砂勇介の適時打で1点を追加。6回裏は、正木選手の適時二塁打、増田珠選手の適時打、牧原巧汰選手の適時三塁打で、この回一挙5得点。終盤にも、増田選手の犠飛や髙田知季選手の適時打、さらには育成14位ルーキーの仲田慶介選手に公式戦初本塁打が生まれ、スコアを17対0とした。

　投げては、6回表を田浦文丸投手、7回表を奥村政稔投手、8回表を重田倫明投手と無失点でつなぐ。最終9回表は、田中正義投手が走者を出しながらも無失点で抑え、試合を締めた。

　15安打17得点と爆発した若鷹打線は、正木選手が3安打6打点、真砂選手が4安打1打点、牧原巧選手が1安打3打点の活躍だった。公式戦初登板の佐藤琢投手は5回無失点の力投。初勝利をつかんだ。

　 １２３４５６７８９ 計
中 ０００００００００ ０
ソ ２４１００５４１Ｘ 17

中 ●松田亘哲-石川翔-マルク
ソ ○佐藤琢磨-田浦文丸-奥村政稔-重田倫明-田中正義

文・谷島弘紀

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