千葉ロッテ「アジャ」井上晴哉、鬱憤晴らす今季6号 井口監督「こんなもんじゃない」

Full-Count 細野能功

2018.6.2(土) 18:36

千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)PLM

指揮官は試合前に「ずっと控えで悔しい思いもあるはず」

千葉ロッテの「アジャ」井上が5月27日以来のスタメン起用に応えた。2日の広島戦(ZOZOマリン)で千葉ロッテは7-3で勝利し、連敗を3でストップ。井上は1点リードの4回、先頭で広島左腕・高橋昂の2球目の外角高め140キロを右翼席に運び、今季6号をマークした。

豪快な一発が戻ってきた。2回の第1打席、カウント1-1からの3球目を左翼ポール際に超特大のファール。スタンドをどよめかせたが、第2打席で“雪辱“の一発。試合前に井口監督も「ずっと控えで悔しい思いもあるはず」と話していたが、開幕4番の「アジャ」が見事に鬱憤を晴らした。

5月19日の福岡ソフトバンク戦以来12試合ぶりのアーチに「甘いボールを待ってしっかり捉えることができた。ボルシンガーが投げる試合は不思議と打っている」と井上。6本中5本がボルシンガー登板で飛び出している。「ゴロアウトが多いので、野手としてはリズムが作りやすいかもしれない」と相性は抜群にいい。

久しぶりのスタメンに備え、一人早出。ロングティーで汗を流した。代打では気持ちが先行して、ボディターンが強すぎ、身体の開きが早くなる反省から「ベース板の上で強く振ることを意識して練習した」という。例年5月の声を聞くと2軍落ちしてしまう“春男"だった。実は、プロ5年目で交流戦は初体験だけに、広島出身のアジャにとって、広島戦での一発は格別だ。

井口監督は「1本出て安心しただろうが、その後のこともある」と5回の二ゴロ併殺、7回1死二塁での空振り三振を引き合いに出し、「(井上は)こんなもんじゃない」と期待を寄せた。

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