「日本生命セ・パ交流戦2018」の1カード目が終了し、6月1日からパ・リーグ本拠地で2カード目が始まります。野球ファンのみなさまの中には、普段足を運ばない球場で試合を観戦するという方も多いのでは?
パ・リーグ本拠地限定のグルメに舌鼓を打ち、エンターテインメントを存分に楽しみ、ぜひその観戦日を素晴らしいものにしていただきたいところですが、現在パ・リーグの球場で「パ・リーグ女子」出現注意報が発令されています。
「パ・リーグ女子」、つまりパ・リーグが誇るちょっと風変わりな女性ファン。彼女たちを見かけたときは、どうか驚かないでください。ここでは、それぞれのスタンスでプロ野球にありったけの愛を注ぐ「パ・リーグ女子」の生態について紹介していきます。
千葉ロッテのあの選手はトータルコーディネートが◎。変態系女子インタビュー
パ・リーグインサイト編集部(以下編集部)「謎に満ちた『パ・リーグ女子』なるものの生態に目を付けた我々は、3人のパ・リーグファンの女性たちに単独インタビューを敢行。お話をうかがう中で明らかになったその特徴をまとめ、3つの種類に分けてみました」
編集部「こうお呼びするのは失礼だと思うんですが、『パ・リーグ女子』の中でもド直球のネーミングをつけさせてもらいました。『変態系女子』のH子さん。突然のインタビューにご協力いただきまして、まことにありがとうございます。まずはあなたの簡単なプロフィールを教えてください」
H子さん「21歳です。野球ファン歴は3年くらい」
編集部「お若い野球ファンですね。どこのチームを応援していますか?」
H子さん「好きな選手がいるチームを応援してるので、どこのチームっていうのはべつにないですね」
編集部「えっ、どこかのチームのファンではないんですか?」
H子さん「今はたぶん、千葉ロッテと埼玉西武のファンです。2016年は北海道日本ハムで、去年は楽天でした。パ・リーグ遊牧民です」
編集部「遊牧民……?」
H子さん「オリックスと福岡ソフトバンクのことはまだ分かんないです。そのうち自分の中でブームが来て、パ・リーグを一周していく感じだと思います」
編集部「野球ファンって1球団だけが好きっていうイメージが強かったんですが、違うんですね。びっくりしました。野球を好きになったきっかけはなんだったんですか?」
H子さん「野球にはまったく興味なくて、ルールも分かんないし、イチロー選手や大谷選手のこともおぼつかない感じだったんですけど。その年、友人に誘われて野球観戦に行ったんです。そこから気がついたらファンになってました」
編集部「ルールが分からなかったのに楽しめたんですね?」
H子さん「球場の雰囲気が、もうすごくて。テレビで観てただけなら、一生ハマってないと思います」
編集部「やはり、現地観戦には言い知れぬ魅力がありますよね。それでは、埼玉西武と千葉ロッテが好きだというH子さん。今もっとも熱い選手に対する思いを教えてください」
H子さん「最近だと千葉ロッテの加藤翔平選手です。あの太い脚がたまりません。がっしりしてて、シャープに見えるオールドスタイルのはずなのに、彼の場合はかなりグラビティ」
編集部「グラビティ……!?」
H子さん「密度がハンパないんです。スーパーの詰め放題の袋に、キュウリをぎっちり詰め込んだみたいな感じ。パツパツ」
編集部「加藤選手は……グラビティなキュウリ……」
H子さん「何度お姿を拝見しても、毎回新鮮な気持ちで『太い』って言っちゃう。いちいち『太い』『すごい』『でかい』って叫ぶから、友達までだんだん『うるせえよ』みたいな顔になってくる」
編集部「(笑)」
H子さん「あと加藤選手は、セルフプロデュースが成功しすぎてる。わざとなのかたまたまなのか分からないけど、ユニホームと小道具で自分のスタイルをよりきれいに魅せるのがうまいんです。千葉ロッテのユニホームを着て、真っ赤な小道具と黄色か赤のネックレスをつけたら、このまま外野に向かわずファッション誌に出てもいいと思うくらい完成されたトータルコーディネート」
編集部「あ、あの、加藤選手の見た目以外の部分は……」
H子さん「脚が速くて両打ちで、持ってる男と言われてるのは知ってるけど、どういう選手なのかは正直よく知らないです。守備位置もよく分かんない。あんまり興味ないです」
編集部「興味ないんですね。その部分はH子さんの『好き』とは関係ない?」
H子さん「関係ないですね。自分が現地で観戦してる試合では活躍してほしいけど。でも、一軍やスタメンにいないときは、何か事情があるんだろうなあと。分かんないことや自分が知りようのないことは、触れないようにしてます」
編集部「……袋詰めのキュウリみたいな脚を維持してくれればいい?」
H子さん「はい。もうそのまま、加藤選手であってくれたらそれでいいですね」
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