マツダスタジアムで行われた広島と埼玉西武のカード最終戦。昨日の試合は、土壇場で勝ち越しながら大逆転を許してしまった埼玉西武。今日はパ・リーグ首位の意地を懸け、カード勝ち越しを目指す。
その先発マウンドを託されるのはウルフ投手だ。前回登板では4回途中5失点と安定感を欠いただけに、今日こそは本来の投球を取り戻したい。対する広島の先発は薮田投手だ。
埼玉西武は1回裏に1点を先制されたものの、続く2回表に驚異の反撃を見せる。連打と四球で無死満塁の好機を演出すると、8番・金子侑選手が逆転適時打。さらに敵失で1点を加え、なおも無死1,3塁としたところで、1番・秋山選手が8号3ランを放つ。
この時点でリードは5点まで広がったが、これだけでは終わらず、4番・山川選手の適時打、6番・外崎選手の適時二塁打、7番・森選手の犠飛でさらに追加点。打者一巡の猛攻で、埼玉西武はこの回10点得点。スコアを10対1とし、逆転どころか一気に9点のリードを握った。
埼玉西武の先発・ウルフ投手は、広島の反撃を受けながらも要所を締めてリードは渡さず、6回を4失点にまとめる粘投。これに応えるように、打線も7回表に浅村選手の犠飛で11点目を奪う。試合は埼玉西武が11対7とリードした状態で、終盤へと突入した。
8回裏、広島がさすがの粘りで3点を返すが、なんとかそれ以上の反撃を食い止めた埼玉西武は、9回表に1点を追加。その裏を小石投手が無得点で抑え、両チーム合わせて24安打が飛び出た乱打戦は、12対7で埼玉西武が勝利した。
セ・リーグ首位との直接対決を勝ち越せたことは、5月に入ってやや失速気味だったチームにとって何よりも大きな収穫だろう。この交流戦で、再び勢いに乗りたいところだ。また、明日の先発は菊池投手が予定されているため、今日のように打線がエースの復帰戦をしっかり援護したい。
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