大谷が許した3安打のうち2本をカステラノスが放つ
30日の敵地タイガース戦に先発した大谷翔平投手。2度の雨天中断によって5回で降板となったが、5個の三振を奪って3安打1失点と好投した。結果的に最後のイニングとなった5回には自身メジャーで最速となる101.1マイル(約162.7キロ)を記録。勝敗はつかなかったが、十二分にその見せ場は作った。
この日大谷が許した安打は、わずかに3本。初回に2死一、二塁からグッドラムに浴びた中前適時打、そして残る2本は3回、5回にカステラノスに許した二塁打だった。グッドラムの中前適時打は不安定だった立ち上がりにストレートを打たれたものだったが、カステラノスの2本は“宝刀"スプリットを捉えられた。
スプリットといえば大谷にとって160キロを超えるストレートともに投球の柱。メジャーの並み居る強打者をも苦戦させてきた武器である。度々、米メディアでもスプリットに注目した特集が組まれ、この試合まで44球でわずか1本しか安打にされていなかったことも紹介されていた。
それが、この日カステラノスが1人で2安打を放った。MLB公式サイトのタイガース番を務めるジェイソン・ベック記者は、自身のツイッターでそのカステラノスのコメントを紹介。これによると「どうやって打ったのか、理解できていないよ。なんとなくボールを狙って、力一杯振り抜いただけなんだ」と語ったという。
タイガースで2番を務め、今季52試合で209打数68安打5本塁打29打点、打率.325の好成績を残しているカステラノスですら、2安打したことに驚いていた。
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