5回にはメジャー自己最速を更新する101.1マイルを記録
エンゼルスの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地でのタイガース戦に先発し、5回3安打1失点5奪三振だった。5回にメジャー自己最速を更新する101.1マイル(約162.7キロ)をマークしたが、2度の雨天中断があったために同点のまま無念の降板。大谷の後を受けた2番手ベドロジアンが大乱調で勝ち越しを許し、エンゼルスは敗れた。
初回に2四球からピンチを招き、タイムリーで先制点を奪われた大谷。だが、2回以降は完璧に立ち直り、タイガース打線を封じ込んだ。4回終了後に降り出した雨により1度目の中断。23分間の中断となったが、大谷は5回もマウンドに上がった。
この回は2死二、三塁のピンチを招いたが、最後はキャンデラリオをメジャー移籍後最速を更新する101.1マイル(約162.7キロ)の豪速球で詰まらせ、投ゴロに仕留めて窮地を凌いだ。6回のエンゼルスの攻撃中に再び強い雨が降り出し、試合は2度目の中断に。今度は41分間の中断となり、大谷は5回で降板となった。
5回83球を投げて3安打1失点5奪三振。立ち上がりの不安定さから一変、大谷は素晴らしい投球を見せた。ただ、チームは2番手のベドロジアン、3番手のジョンソンがつかまり、大谷が降板した直後の6回に大量5失点を喫して敗戦となった。
敗戦後、地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」のインタビューに答えたマイク・ソーシア監督は「試合が進むにつれて球速も出てきていたし、彼の持つ球の素晴らしさを見ることでができた。素晴らしい投球をしてくれた。(雨が中断したけど)彼は続投できていたはずだし、勝機を我々に与えてくれていた事は間違いない」と語り、「結局40分も中断されてしまったからね。(中断が)少し長すぎたんだ」と、やはり雨天中断により降板を強いられたことを明かした。
この日の大谷は初回と2回以降と、まるで別人のような投球内容だった。これについても指揮官は「(2回からは)リズムを掴めていたね。今シーズン彼がこれまで先発した時にも(同じような状況が)何回かあったことだ。問題なかったよ。3四球と言う事もあり、タイガースの攻撃陣も良い仕事をしていた。彼が1つ1つのアウトを取る際に球数をかけさせていたからね。とにかく、彼は今日素晴らしい投球をした」と賛辞を惜しまなかった。
この日の登板は、十分な間隔を空けて中9日での登板となった大谷。ソーシア監督は、次の登板予定に関し「これまでと同じスケジュール。ブルペンで軽めに投げて、フルゴリラで投げてから、彼の調子を見ていくことになる」と語っている。
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