ラジオ番組司会者が強烈な“オオタニ愛”「エンゼルスには球界最高の2人の選手がいる」
投打にわたる活躍で米メディアを連日賑わせてきたエンゼルスの大谷翔平投手は、28日(日本時間29日)の敵地タイガース戦は出場機会なしに終わった。25~27日(同26~28日)の敵地ヤンキース戦では初の3試合連続無安打。疲労も心配されているが、そのダイナミックなプレーに対する評価は依然として高い。
現地では、今月10~13日(同11~14日)に対戦したツインズのローガン・モリソン内野手が、13日の第4戦で「投手・大谷」と対戦した後に「おそらく世界最高の選手」と証言し、話題となった。一方で、ラジオ番組の司会者も先日、マイク・トラウト外野手と大谷を「球界最高の2人」と称賛。波紋が広がる中で、強烈な“オオタニ愛"を明かしている。
FOXスポーツのラジオ番組で司会を務めるダグ・ゴットリブ氏のある呟きが、大谷の“メジャー最高選手議論"の発端となった。
「エンゼルスには球界最高の2人の選手がいる」
こうツイートすると、他球団のファンが「ムーキー・ベッツはエンゼルスでプレーしていたか?」「ブライス(ハーパー)はそれに関して言いたいことがあるだろう」「落ち着け。彼らにはトラウトという明確な最高選手がいる。だが、自分はジャッジ、スタントン、コレア、ベッツ、シャーザー、ハーパー、ブライアント、リンドーアらを選ぶね」と反応したのだ。
すると、翌日のラジオ番組で、ゴットリブ氏は自身のツイートに対するこれらの反応を取り上げた。
まず、26歳にしてMVP受賞2度を誇るトラウトがメジャー最高の選手なのかについて「もしかすると、ムーキー・ベッツの方が今季活躍しているかもしれない。しかし、ここ5年間で誰が最高の選手かといえば、マイク・トラウトだ。これに関してはみんな黙るだろう」と持論を展開。そして、二刀流のスターについても語り始めた。
「ショウヘイ・オオタニです。彼は投手として、打者として活躍している。それは現代野球で誰1人として成しえなかったことだ。野球界で最もダイナミックな選手という議題には入るべき選手だ。彼がまだ長い間プレーしていないことは理解している。それは完全に理解している。私も色々なメジャーリーガーたちとは話をしてきた。トラウトのことは愛している。だが、ショウヘイ・オオタニは球界最高の選手だ。彼はメジャートップ5に入る投手だ。打者としてもトップ15に入る。それが球界最高の選手じゃないか。これはクレイジーな声明になるのでしょうか」
ベーブ・ルース以来、約100年ぶりの二刀流の道をメジャーで切り拓く大谷について、ゴットリブ氏はメジャーファンの反論にも怯むことなく、世界最高の選手だと断言した。160キロを超える剛速球に宝刀スプリット、スライダーという決め球を操る「投手・大谷」の実力をメジャー5傑とし、「打者・大谷」についてはメジャー15傑と高い評価を下している。この2つを併せ持つからこそ、「球界最高の選手」だという。
ベッツやマルティネスを称賛も「彼らは登板しますか?」
これについて、アシスタントも「オオタニの仕事ぶりは信じられないものです。投手としては(エンゼルスの)ブルペンがあり得ないような惨状で、必要なサポートを手にできていません。勝ち負けに関して特に。そして、ヒットを打つこともできる。ホームランダービーにも出場できるポテンシャルで、テレビ的にも最高な存在です。(最高の選手から)かけ離れているとは思いませんね」と同調した。
ゴットリブ氏はさらに「(二刀流を)誰がやってのけたんだ? ルーシアン(ベーブ・ルース)ほど十分な打席には立てていない。だが、ルーシアンのようなクオリティを見せているじゃないか」と熱弁。大谷の打撃成績を紹介しながら、20日(日本時間21日)のレイズ戦でチームの連敗を「5」で止めた圧巻のピッチングにも言及した。
「打撃だけではなく、投球も考慮しなければいけません。オオタニは圧巻でした。防御率3.35、9回あたりの奪三振数は11.6なのです。タンパベイ・レイズ戦で先発し、7回2/3で9奪三振、6安打2失点でした。みなさん、誰がこれをできるというのですか。誰も成し遂げられなかったのですよ」
大谷は最高の選手だと強調したゴットリブ氏。「J.D.マルティネスはすごい。ムーキー・ベッツは素晴らしい。彼らは登板しますか? いや、投げませんね。我々は比較できないものを比較しているのかもしれません。納得できない人には、オオタニは最もダイナミックな若手選手、トラウトが球界最高選手ということでもいいですが…」と二刀流のスーパースターへの熱烈な賛辞で締めくくっていた。
大谷が歩む“唯一無二"の道。その圧倒的な能力に魅了される人が、米国でも続出しているようだ。マークが厳しくなり、自身の疲労も蓄積する中で貴重な同点打を放った二刀流右腕は、存在感を放ち続けている。
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