終盤の勝ち越し打でオリックスが勝利。吉田正尚はチーム全打点を挙げる活躍

パ・リーグ インサイト

2018.5.27(日) 17:23

オリックス・バファローズ 吉田正尚選手(C)PLM
オリックス・バファローズ 吉田正尚選手(C)PLM

オリックスと千葉ロッテの3連戦最終戦。初戦は、千葉ロッテの先発・涌井投手を攻略したオリックスが勝利、2戦目はボルシンガー投手、ドミンゲス選手と外国人選手の活躍が目立った千葉ロッテに軍配が上がっている。

ところ変わって京都で行われる一戦、オリックスの先発はルーキーの田嶋投手だ。前回登板では、強力な埼玉西武打線を相手に7回無失点の好投を披露しており、今日も好投に期待がかかる。対する千葉ロッテはプロ2戦目の先発となる土肥投手がマウンドに上がる。先週の初先発では、勝ち投手の権利を目前にして降板する悔しい結果に。待望のプロ初勝利に向けて、オリックス打線に挑む。

まず試合を動かしたのはオリックス。1回裏、まずは1死から2番・山足選手が四球を選んで出塁する。そして1死1塁から打席に入った3番・吉田正選手は、高めの直球を豪快に振り抜き右翼席へ7号2ランを放つ。京都のファンへのあいさつ代わりの一発で、オリックスが2点を先制した。

2回、3回は両チームの先発投手がともに安打を許さない投球。2対0とオリックスがリードを保ったまま試合は中盤へと進む。

4回表、ここまで被安打0と快投を続けていたオリックス・田嶋投手に対し、4番・角中選手がチーム初安打を放つ。さらに、続く5番・ドミンゲス選手は1ボール2ストライクと追い込まれて迎えた4球目をはじき返すと、打球は千葉ロッテファンの待つ左翼席へ。大砲の連日にわたる活躍で、千葉ロッテが同点に追い付く。

その後は両チームの投手陣が奮闘。オリックスは先発・田嶋投手が6回2失点でマウンドを降りると、2番手・黒木投手、3番手・山本投手のリレーで8回まで得点を与えず。対する千葉ロッテも、6回途中からマウンドに上がった田中投手、さらに7回裏を大谷投手が無失点でしのぎ、同点のまま試合は終盤へ。

この展開を打破したのはオリックスだった。8回裏、千葉ロッテの4番手・シェッパーズ投手から1番・後藤選手、2番・山足選手が連続四球を選ぶと、この好機に3番・吉田正選手が中前に適時打。最終回を前にオリックスが3対2と1点のリードを奪った。

9回表のマウンドに上がったのは守護神・増井投手。先頭の9番・田村選手に四球を許したものの、後続をしっかりと断って試合を締めくくった。

オリックスが少ない好機をモノにしてカード勝ち越しを決めた。チームで放った3安打中2安打を放った吉田正選手は3打点を挙げる大活躍。8回を投げた山本投手が今季2勝目を挙げた。

一方の千葉ロッテは、救援陣が踏ん張ることができず、交流戦前最後のカードで痛恨の負け越しとなった。過去、交流戦では大きく勝ち越し、通算でも3位の好成績を残している。得意の交流戦でチームの勢いを加速させたい。

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