5月25日、メットライフドームで行われた北海道日本ハムと埼玉西武の3連戦の初戦。首位を走る埼玉西武の先発は相内投手だ。今季初登板となる相内投手は、一軍通算で9試合に登板しているが、ここまで勝ち星はなし。6度目となる先発でプロ初勝利を目指す。
対するリーグ2位の北海道日本ハムの先発は高梨投手だ。今季は2勝2敗と勝ち星に恵まれていないものの、防御率は2.93とリーグ8位の好成績。今季、埼玉西武との対戦成績は1試合で7回を投げて防御率0.00。首位を追い落とすため、その腕にかかる期待は大きい。
試合はいきなり動いた。1回表、北海道日本ハムは簡単に2死となったが、3番・近藤選手が安打で出塁すると、4番・中田選手が2試合連続弾となる第11号2ラン。頼れる主砲の一発により、北海道日本ハムが先制に成功した。
しかし、埼玉西武もすぐさま反撃。1回裏、高梨投手の暴投で1点を返すと、2回裏には8番・岡田選手が相内投手を助ける第2号ソロ。2対2と、試合序盤に早くも同点に追い付いた。
ところが北海道日本ハムも負けていない。同点とされた直後の3回表、ゴロの間に1点を勝ち越し、6回表には6番・杉谷選手が2015年以来となる第1号ソロを放つ。7回表には3番・近藤選手の今季1号3ランと7番・清宮選手の適時打で一挙4得点を奪い、8対2と埼玉西武を突き放した。
6点ビハインドとなった埼玉西武は、7回裏に1番・秋山選手の2点適時打、8回裏には6番・外崎選手の適時二塁打で3点を返し、さすがの強力打線で5対8と3点差まで詰め寄る。しかし最終回のマウンドに上がったトンキン投手を打ち崩せず、反撃はここまで。
埼玉西武と北海道日本ハムのカード初戦は、8対5で北海道日本ハムが勝利した。先発の高梨投手は7回途中4失点と本調子ではなかったが、打線が13安打8得点と、敵地でお株を奪う猛攻。杉谷選手が1号ソロを含む3安打1打点1盗塁の活躍で魅せた。敗れた埼玉西武は、先発の相内投手が5回3失点と粘ったが、中継ぎ陣が北海道日本ハム打線の勢いを止められなかった。
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