5月23日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと埼玉西武の一戦。結果的には2対1で埼玉西武が勝利したが、福岡ソフトバンク3年目の20歳、川瀬晃選手が初昇格即スタメンに抜擢。「9番・遊撃」でいきなりプロ初スタメンを飾った。
ファームでは33試合に出場し、打率.394と結果を残していた川瀬選手。前日に2年ぶり白星を挙げた攝津投手に代わって初昇格を果たし、右肘の関節炎でスタメンを外れた今宮選手に代わって一軍デビューとなった。
川瀬選手にとって初めてとなる一軍の打席は2回裏、1死1塁の場面で迎える。カウント1-1から、埼玉西武・十亀投手の高めの球をひっかけ、残念ながら併殺に倒れてしまった。続く第2打席は、4回裏2死満塁の絶好機。ここで打点を挙げてアピールしたいところだったが、直球を打ち上げて三邪飛に終わる。
さらに、2対1と埼玉西武にリードを許して迎えた6回裏、1死満塁で再び打席が回る。しかし初球を打って2回目の併殺。結局、フル出場して4打席無安打となり、ほろ苦いデビュー戦となってしまった。
一軍投手の力に屈する形となったが、守備では要所で光るものを見せた川瀬選手。今宮選手や高田選手などライバルの多い遊撃のポジションではあるが、将来を嘱望される選手の1人であることに変わりはなく、これからもチャンスは巡ってくるだろう。忘れられないプロ初安打が楽しみである。
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