引退表明はせず「今は選択肢を広げておこうと思う」
昨季まで2年間オリックスでプレーしたアダム・ジョーンズ氏がMLBネットワークのジョン・モロシ記者のインタビューに応じ、近況を語った。MLB通算1939安打、282本塁打をマークした36歳は、この数か月で米配車サービスの運転手を務めたことや日本野球で最も印象に残ったことなどを明かしている。
家族旅行で訪れたパリでモロシ氏のインタビューに応じたというジョーンズ氏。2年間経験した日本野球で最も印象に残ったのは“細部への配慮”だという。「彼らはスモールベースボールをやっている。多くはコンタクトが上手い選手、スピードがある選手だ。メジャーでは分析が進み、本塁打、三振、四球ばかりになった。向こう(日本)では野球が見られる。『ベースボール』が見られるのはクールだ」と語る。
では、自身の今後についてどう考えているのだろうか。次のステップは明確に描けているのだろうか。「分からないよ。プレーしたい思いもあるけど、もうやってきたからね。他のことにチャレンジしてみる時かもね。ここ数か月ウーバーの運転手をやっていたんだ」。米配車サービス大手でドライバーを務めたというから驚きだ。
ただ、「引退」を表明するのはまだ先のことだという。「いつかはその言葉を使わないといけないが、今は選択肢を広げておこうと思う。どこかの球団が興味を持ってくれたら体を仕上げるよ。でもメジャーで14年間プレーして良い時間を過ごしてきた。なんとしても戻らないと、という思いはないね」。積極的にアクションを起こすことはないが、現役続行の可能性は閉ざすに置くスタンスのようだ。
(Full-Count編集部)
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