開業まであと1年…北海道日本ハム新球場の今 凝らされた「見ていて飽きない」工夫とは?

Full-Count

2022.3.22(火) 08:10

2023年3月の開業に向けて建設が進む北海道日本ハムの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」※写真提供:Full-Count(写真:町田利衣)
2023年3月の開業に向けて建設が進む北海道日本ハムの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」※写真提供:Full-Count(写真:町田利衣)

「ES CON FIELD HOKKAIDO」のスタンドなどが公開された

 2023年3月の開業に向けて建設が進む北海道日本ハムの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」で21日、メディア内覧会が行われた。開業までおよそ1年。収容人数3万5000人、日本初の開閉式屋根付き天然芝球場としてお披露目される“ボールパーク”の今の様子とは――。

 札幌駅から電車でおよそ20分。新千歳空港とのちょうど間にある北海道・北広島市に新たな球場は誕生する。辺り一面雪景色の中、巨大な骨組みが現れる。この日は一、三塁側の各スタンドと、バックネット裏が公開された。

 球場に足を踏み入れると、最初に目に飛び込んできたのはセンター後方にそびえ立つ高さ70メートルの壁。自然光を取り入れるガラス壁とすることで、芝の育成を促すだけでなく、観戦者が五感で心地よさを感じることができるという。

 バックネット裏最前列の位置からフィールドを眺めてみると、実際の位置に置かれていたホームベースがすぐ近くに感じられた。その距離わずか15メートル。担当者が「国内(12球団)で最も近い距離です」とアピールしたように、臨場感を味わうことができる。ベンチはフィールドにせり出しているため、選手の姿を間近に見ることができそうだ。

 メインエントランスとなる三塁側は吹き抜けのようになり、開放感が味わえる。株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役事業統括本部長の前沢賢氏は「三塁のエントランスから入って、あそこから見る光景というのはめちゃくちゃいいんです。まず入ったら、あそこから球場を眺めてもらいたいというくらいいい空間です」と魅力を語った。

 左右非対称、球場内のどこからでも試合観戦を可能にする360度回遊型コンコース、温泉施設……。前沢氏が「見ていて飽きない球場なんじゃないかと思います」とうなずいたように、細部まで工夫が散りばめられている。

 32か月の工期の中には3度の厳冬期もあったが、降雪にも負けずに予定通り進み、現在の進捗状況は70%。6月に屋根を併合すると、いよいよフィールド内の工事に移り、10月には天然芝が敷かれる予定だ。完成までは残り8か月。夢のような空間が誕生するのは、もうすぐだ。

記事提供:Full-Count

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