打撃練習で放った巨大なアーチに米メディア唖然
投打にわたる活躍で、早くも次々と逸話を生んでいるエンゼルスの大谷翔平投手。その最新エピソードと言えば、18日(日本時間19日)本拠地レイズ戦前のフリー打撃でかっ飛ばした513フィート(約156メートル)の衝撃弾だろう。エンゼルスタジアム右翼席最後列にそびえるスコアボードを直撃する一発だったが、地元メディアでは打球が直撃した巨大スクリーンを「オオタニトロン」と命名する声が上がっている。
「エンゼルスタジアムに新設された右翼の巨大ビデオボードはオオタニトロンと呼ばれることになるかもしれない」
こう伝えたのは地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」だった。二刀流スターが見せつけた規格外のパワーに米記者たちは驚愕。試合後に行われた大谷の記者会見でも質問が飛び、打撃練習での出来事にもかかわらず球団は一夜明けた19日(同20日)に異例の公式飛距離を発表するなど、大いに盛り上がった。
まさかの打球直撃の“被害"を受けたこの巨大スクリーンは、今季開幕に合わせて新設されたものだった。メジャー球場に設置されたスクリーンでは3番目の大きさを誇る代物だが、大谷の放ったモンスター級の一撃で「早くも逸話を手にした」と記事では伝えている。
19日(同20日)の試合前に行われたソーシア監督の会見では、地元記者から大谷のスクリーン直撃弾と2002年ワールドシリーズでバリー・ボンズが放った一発を比較する声も聞かれた。指揮官は「打撃練習の話題をしているのかい? 打撃練習は打撃練習だから」と素っ気なかったが、一瞬間を置くと「それにしても、ボンズが打ったアレはすごかったな」と振り返り、いたずらな笑みを浮かべたという。
記事では、大谷が2016年の侍ジャパン強化試合のオランダ戦で、東京ドームの天井に打球を突き刺した逸話も紹介。「オオタニの到来はボンズ級の社会現象を生み出している。オオタニには日本での5シーズンで披露した爆発力のあるパワーの歴史がある」と伝えている。
巨大スクリーンが「オオタニトロン」と呼ばれ続けるか定かではないが、ベーブ・ルースやボンズなど球史を賑わせた先人たちの名前を呼び起こす活躍は、まだまだ続きそうだ。
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