仙台大から入団した川村友斗はA組参加でいきなり安打
福岡ソフトバンクは7日、宮崎春季キャンプで初となるシート打撃を行った。この日はB組から育成ルーキーの川村友斗外野手が練習に参加。シート打撃では“初打席”でフルカウントからの変化球を捉えて右前安打を放ち、藤本博史監督も「大したもん」と目を細めていた。
将来が楽しみな存在が現れた。春季キャンプ第2クール3日目、A組の輪の中には緊張の面持ちの背番号「132」の姿があった。川村友斗は昨年の育成ドラフト2巡目で指名された22歳のルーキー。仙台大時代は3年秋のリーグ戦で本塁打、打点の2冠に輝いた左の長距離砲候補で、小久保裕紀2軍監督からの推薦もあり、この日のA組参加となった。
この日から始まったシート打撃では、まず高橋純平投手と対戦。2球真っ直ぐに空振りして追い込まれたものの、フルカウントから低めのスライダーにしぶとく食らいついて一、二塁間を破る右前安打を放った。首脳陣や先輩たちから「ナイスバッティング!」の声がグラウンドに響き渡った。
2打席目は育成の重田倫明投手の前に遊飛に倒れたものの、初のA組参加で結果を残し「昨日のウオーミングアップ前に小久保監督から『明日A組な』と言われてビックリしました。昨日の夜から緊張していました。この時期に1本、ヒットを打てたのは自信になったかな、と思います」と、緊張の1日を振り返った。
野手が1人足らない事情もあって、推薦を受けてA組参加を決めた藤本博史監督は「ロングティーでバックスクリーンに放り込むというから見てみたいと思っていた。そうしたら推薦があったので入れてみよう、と」と意図を説明。飛距離が武器の大砲候補で「飛ばすというのは魅力じゃないですか。フルカウントから変化球を打てたのは大したもん」と絶賛していた。
「真っ直ぐに対応できなかった。支配下に上がるためには、プロの真っ直ぐを打たないといけないと感じました」と新たな課題も痛感した様子の川村。A組参加はこの日1日だけの予定だが、この経験を糧に、B組でより一層の研鑽を積む。
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