開幕から30試合以上を消化し、各球団一、二軍の入れ替えを多く行っている。16日の公示では4年連続60試合以上登板の楽天・福山博之投手が一軍登録を抹消され、美馬学投手、小野郁投手、宋家豪投手が昇格した。そこでパ・リーグ6球団に絞り、今後昇格が期待される選手を紹介していきたい。
※成績は5月18日時点のもの
●北海道日本ハム
森山恵佑
成績:37試合143打数38安打6本塁打27打点1盗塁 打率.266
ドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎選手が4本塁打を放ち昇格したが、2年目の森山恵佑選手はそれを上回るイースタン・リーグトップの6本塁打。守備面に課題はあるが、それを補うだけの打撃力がある。
●楽天
岩見雅紀
成績:33試合95打数30安打5本塁打19打点0盗塁 打率.316
6日に発表されたイースタン・リーグ月間MVPを受賞。5月に入りやや調子を落としていたが、18日に一軍昇格を果たす。プロ初打席は、その日の北海道日本ハム戦、3点リードで迎えた9回に巡ってきた。結果は三振に終わったが、ルーキーとは思えない風格を醸した。
●埼玉西武
相内誠
成績:6試合3勝1敗0S 34回1/3 防御率1.57
登録名を誠から相内に戻した今季、3勝1敗、防御率1.57と安定したピッチングを披露している。5月15日の横浜DeNAとの二軍戦では7回1/3を投げて、7安打3失点に抑え3勝目を挙げた。開幕から二軍で結果を残しており、故障や不振の先発投手が現れたときに出番が巡ってきそうだ。
●千葉ロッテ
細谷圭
成績:29試合95打数30安打2本塁打22打点4盗塁 打率.316
オープン戦まで一軍に帯同していた細谷圭選手だが、開幕は二軍スタート。二軍では4月6日の横浜DeNA戦から17日の巨人戦にかけて7試合連続安打。19日の巨人戦は無安打に終わったが、20日の北海道日本ハム戦から再び6試合連続安打で、その間4度マルチ安打をマークした。5月に入りチーム全体で打撃下降気味の打撃陣のてこ入れとして、昇格させてもよさそうだ。
●オリックス
松葉貴大
成績:6試合2勝2敗0S 33回 防御率2.18
開幕一軍をつかむも0回2/3イニングを投げて1失点で、4月2日に一軍登録を抹消。降格後は4月21日の福岡ソフトバンク戦から3試合連続で、先発投手の指標のひとつであるクオリティ・スタートをクリアしている。
●福岡ソフトバンク
長谷川勇也
成績:26試合57打数23安打4本塁打21打点1盗塁 打率.404
2013年に首位打者、最多安打のタイトルを獲得したことのある実力者。近年は故障により出場機会が減少し、今季はここまで一軍出場がない。それでも二軍では.382と高打率をマーク。5月16日の阪神との二軍戦では、代打で登場し本塁打を放った。
記事提供: