8月20日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと楽天の第16回戦は、3対3で引き分けに。北海道日本ハムは勝利目前で後半戦初白星を逃した。

　北海道日本ハムは3回裏、楽天の先発・田中将大投手に対して先手を打った。2死1塁から野村佑希選手が2号2ランを放ち先制に成功する。一方先発の加藤貴之投手は、5回表に炭谷銀仁朗選手の適時打などで2失点を喫し、試合は振り出しに。

　北海道日本ハムの投手陣は6回以降、毎回走者を得点圏に背負うも後続を打ち取り打線の援護を待つ。しかし打線も中盤にかけ調子を上げる田中投手に対し得点を挙げることができず、2対2のまま試合は終盤へ突入する。

　均衡した試合展開に引き分けも見えてきた8回裏。1死走者無しから先制弾を放っている野村選手が、今試合2本目となる3号ソロをバックスクリーンにたたき込み、勝ち越しに成功する。しかし勝利目前の9回表、抑えの杉浦稔大投手が4四死球の乱調で1点を献上し、土壇場で試合は同点に。9回裏は松井裕樹投手の前に得点を挙げられず、3対3で試合終了。

　北海道日本ハムは、野村佑希選手が2本塁打で全打点をたたき出し、“新世代スラッガー”の登場を予感させる活躍。加藤投手は6回93球6安打1四球4奪三振2失点の力投を見せた。一方の楽天は、先発の田中投手が7回116球5安打5奪三振2失点の投球内容も勝ち負けつかず。安樂智大投手の連続無失点記録は「18」でストップした。

　 １２３４５６７８９ 計
楽 ００００２０００１ ３
日 ００２００００１０ ３

楽 田中将大-安樂智大-松井裕樹
日 加藤貴之-堀瑞輝-B.ロドリゲス-杉浦稔大

文・小野寺穂高

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