「良い勉強になりました」。虎視眈々と先発の座を狙うチェン・グァンユウ

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.5.11(金) 15:35

千葉ロッテマリーンズ チェン・グァンユウ投手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ チェン・グァンユウ投手(C)PLM

 今季初先発となった4月7日の北海道日本ハム戦で、4回11安打6失点で敗戦投手となった千葉ロッテのチェン・グァンユウ投手は、ノックアウトされた翌日に二軍落ちとなった。

 降格後は「自分のフォームをチェックしました」と投球フォームに意識を置いて練習に取り組んだ。二軍戦では4月14日の東京ヤクルト戦に先発し6回2/3を投げ3失点に抑えると、4月21日の北海道日本ハム戦では5回を2安打1失点、4月28日の埼玉西武戦はリリーフ登板して2回を無失点。二軍で結果を残し、4月30日に再昇格を果たした。

 今季は一、二軍ともに先発を務めるケースが多かったが、再昇格後に任された役割はリリーフ。「ファームのときは先発調整していましたが、中継ぎは去年も経験がありますし、ピッチャーが早く降板した後の場面もあった」とリリーフというポジションも全く気にならなかった。

 5月2日の福岡ソフトバンク戦では、6点ビハインドの4回からマウンドに上がった。「ロングリリーフは貴重な存在になる。リズム良く、攻撃の流れをいきやすいように投げました」。2回までに7点を奪い火のついた福岡ソフトバンク打線を抑えるのは難しい状況だったが、チェン投手は4イニングスを投げて、上林誠知選手に打たれた本塁打による失点のみに抑えた。

「スピードは出ていないですけど、アウトコース、インコースに良い角度に投げられました。先発より大変ですけど、良い勉強になりました」と振り返った。

 千葉ロッテの先発事情は、開幕から先発ローテ入りしていた酒居知史投手が4月30日に一軍登録抹消、2日に先発した大隣憲司投手が1回2/3を投げて7失点で降板するなど、やや手薄な状況だ。5月5日に再度降格となったチェン投手も「もしチャンスがあれば」と虎視眈々と先発の座を狙っている。先発復帰するためにも、地道に好投を続けてアピールしていく。

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パ・リーグ インサイト 岩下雄太

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