元ロッキーズ外野手スピルボーグス「打撃練習を長年見てきたが…」
二刀流の活躍で米球界を席巻しているエンゼルス大谷翔平選手。8日(日本時間9日)からの敵地ロッキーズ2連戦では、DH制が採用されないナ・リーグ本拠地での交流戦のためスタメンを外れたが、9日(同10日)にきっちり代打“初安打"を記録した。2試合で合計2打席しか立たなかった大谷だが、第1戦前の打撃練習では柵越えを連発。さらに打球のインパクトで球場の鉄柱にボールの痕跡を残し、敵地ファンの度肝を抜いた。
標高1600メートルのデンバーにある敵地クアーズフィールドは、空気抵抗が少ないことから打球がよく飛ぶ球場としても知られる。第1戦の試合前に、大谷は右翼3階席最後列に着弾する推定150メートル弾など大アーチを連発した。
大谷が見せつけた驚愕のパワーに感嘆したのは、元ロッキーズ外野手のライアン・スピルボーグスだ。2013年には西武でプレーし、日本では「スピリー」の名前で親しまれた。現在はロッキーズの試合を中継するテレビ局「ルーツ・スポーツ」で解説を務めるスピルボーグスは、自身のツイッターを更新。大谷の150メートル弾が着地した3階席からホームベース方向を見る壮観な写真と、大谷の強烈な打球が直撃した球場の鉄柱に残されたボールの痕を映した写真を掲載した。
二刀流スーパースターが見せた飛距離とパワーに「ロッキーズの打撃練習を長年見てきたが、ここまで飛んだ打球は見たことがない」と驚愕。「アメージング」と「ショウヘイ」をかけた即席の造語を生み出し、「ショメージング」と絶賛した。
9日(同10日)の試合でヒットを打った際は、敵地ながら歓声を送られた大谷。メジャーでも稀な二刀流の挑戦は、チームの垣根を超えて注目と声援を浴びている。
記事提供: