シーズン中に2件のトレード成立&元中日のロメロを獲得
今季前半戦を37勝34敗12分けで終えた千葉ロッテ。開幕から5連敗とつまずきながら首位オリックスとは2.5ゲーム差の3位と、2005年以来16年ぶりパ・リーグ制覇を狙える位置につけた。就任4年目の井口資仁監督の選手起用、シーズン中に敢行した積極的な戦力補強などを振り返りながら、後半戦を占う。
総得点384&74盗塁はリーグ1位で、チーム打率.250と81本塁打は同2位。アグレッシブな攻撃力が今季の千葉ロッテの特長だ。1番・荻野と3番・中村が固定され、シーズン序盤は2番を務めたマーティンが6月下旬からは4番に。5番レアードとつながる打線は迫力十分だ。
一方で、井口監督は若手を積極的に登用。4年目の安田を5月下旬まで4番に据え、開幕戦には高卒3年目の山口を5番に抜擢した。しかし、結果が伴わなければ先発を外したり、2軍に落としたり、厳しさも見せ、成長を促している。
エチェバリアが1軍復帰した7月5日からは三塁・藤岡、遊撃エチェバリアの布陣に。これによって安田は三塁の定位置を押し出された形となり、代打や指名打者での出場が続いた。前半戦の成績は打率.243(255打数62安打)、6本塁打、44打点と中軸打者としては物足りない数字。後半戦は正念場だろう。
一方、3年目の藤原は4月22日に1軍を外れ、復帰したのは7月3日。その後は2番に定着して月間成績打率.400(35打数14安打)、2本塁打と気を吐いた。藤原に加えて安田が奮起すれば優勝へ大きく近付く。
チームとして“本気度”もうかがえる。6月中旬に横浜DeNAとのトレードで有吉優樹投手を放出して国吉佑樹投手を、中日とのトレードで加藤翔平外野手を放出して加藤匠馬捕手を獲得した。さらに昨季まで中日でプレーした左腕エンニー・ロメロ投手を獲得。外国人枠争いも激化しそうだ。
また、5月16日の埼玉西武戦で1軍デビューを果たした2年目の佐々木朗希投手は前半戦に計5試合登板。全て5回以上を投げ、ポテンシャルを示した。後半戦はさらなる飛躍が期待される。逆転優勝に向け、戦力は整えられている。
(Full-Count編集部)
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