お立ち台で球場中が大爆笑の場面も。30代のベテラン4人の活躍により楽天が快勝

パ・リーグ インサイト

2018.5.8(火) 23:09

30代のベテラン4人が試合を決めた。楽天が8日、千葉ロッテに快勝。先発の岸投手が7回無失点で3勝目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。

安定感はこの日も健在だった。3安打無四球のゼロ行進。「先に点を取られないように、とりあえず勝ちたいという気持ちで投げました」。完封勝利を挙げた前回登板の2日・北海道日本ハム戦から中5日、これで20イニングス無失点と好調を維持している。「もっとたくさん勝てるように頑張りたい」と、お立ち台で大歓声を受けた。

この日は岸投手のほか、ベテラン陣が試合を引っ張った。主砲の31歳、ウィーラー選手が1発を含む3安打を放てば、7回1死2,3塁、34歳の今江選手が代打で登場し、貴重な2点適時打。そして8回1死1,2塁、この日一軍に昇格し、今季初出場となった32歳、聖澤選手が中越えにダメ押しの2点適時二塁打。経験豊富なベテランが、昇格即スタメンで4打数2安打と結果を残した。

チームは5位の千葉ロッテに5ゲーム差と、まだまだ最下位脱出には厳しい道のりだ。だが、苦しい時こそ彼らの経験値が頼もしかった。今江選手は「今日の試合に酔いしれてる場合じゃないんですけど」と気を引き締め直しつつ、お立ち台では明るくスタジアムを盛り上げた。「試合中、岸に『俺が最後に打ってやるから』と言ったらホントに打っちゃった。そのエピソードを言ってくれるかと思ってたら…」。横にいた岸投手の「すいません。見てなかったんで」との一言にガックリ。2015年、千葉ロッテから加入した今江選手と、2016年、埼玉西武から移籍した岸投手のFAコンビの“劇場"に球場は大爆笑。こういう明るさが、チームの苦境に一番必要な要素なのかもしれない。

岸投手がつくった試合を、ハーマン投手、松井投手が無失点で締めて快勝。不調が続いていた中継ぎ陣にも、希望が見えた。あとはリーグワーストとなっている打率.218の野手陣だ。ベテラン陣が結果を残したなら、内田選手、オコエ選手らの若手野手陣の爆発にも期待したい。

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