MLB公式サイトが伝える「オオタニの起用法はどのようになる?」
ア・リーグ西地区首位に立つエンゼルスは、8日(日本時間9日)からクアーズ・フィールドでのロッキーズ2連戦に臨む。交流戦でナ・リーグ球団主催の試合のため、指名打者(DH)制はなし。6日(同7日)のマリナーズ戦に登板した大谷翔平投手は、野手として起用されることになるが、MLB公式サイトでは「代打に限られる」と予想している。
大谷はマリナーズとの3連戦で4日(同5日)の初戦に「5番・DH」でスタメン出場し、4打数2安打1四球1打点1得点の活躍で5-0の勝利に貢献。5日(同6日)の試合は出場せず、チームも8-9で敗れたが、6日は先発して6回0/3を6安打2失点6奪三振と好投して自身3勝目(1敗)を挙げ、6-2の勝利に導いた。
これまでどおりの起用法なら、大谷の先発登板は中6日。その間に3~4試合はDHとしてスタメン出場し、最近はクリーンアップで存在感を見せていたが、ナ・リーグ球団の本拠地ではDH制がない。MLB公式サイトでは「ナ・リーグの球場でのオオタニの起用法はどのようになるのであろうか?」と特集記事を掲載しているが、その中でエンゼルス番のマリア・グアルダード記者は「DHでの出場ができないこともあり、コロラドでの2試合に関しては、オオタニの出場は代打に限られることになるでしょう」と言及している。
ただ、仮に今後の交流戦で大谷の登板日がナ・リーグ本拠地に当たった場合、負傷を恐れて登板の予定を変更するようなことはないという。
今後のナ・リーグ主催試合では投打で躍動も「エンゼルスは反対意見を持ってはいない」
「ナ・リーグの球場でプレーすることが決まっている際、そこでローテーションがオオタニの番に回ってきた場合に、彼に同日の試合で投打両方をこなさせることにエンゼルスは反対意見を持ってはいないと考えています。僅かですがオオタニは日本でその経験があるので、彼にとって全くもって馴染みがないということにはならないでしょう」
日本では、むしろパ・リーグ本拠地でDHを解除して先発マウンドに上がり、「リアル二刀流」で活躍したこともある大谷。「1番・投手」で先発し、初回に初球先頭打者弾を放った上に8回5安打無失点10奪三振の快投で勝利投手となった2016年7月3日のソフトバンク戦はその最たる例だ。ただ、大谷はDHで出場した試合では走塁でも際立った能力を見せるなど、アグレッシブなプレーも多いだけに、エンゼルスではまだ負傷のリスクを考えて慎重な見方が多いようだ。
グアルダード記者はさらに「もしオオタニが足首を負傷しなかったら、今週のクアーズ・フィールドでのロッキーズ戦で彼がマウンドと打席の両方に立つ姿を見ることになっていたでしょう。(今季)エンゼルスにはインターリーグ(交流戦)のシリーズがロサンゼルス、アリゾナ、サンディエゴで依然として予定されているため、チャンスは再びやってくることも考えられます」とも言及。左足首捻挫で先発予定が変わっていなければ、ロッキーズ戦で登板し、打席に立っていたというのだ。
いずれにしても、今季中にナ・リーグ本拠地で先発し、投打で躍動する日が来る可能性は十分。その時は、マイク・ソーシア監督がどの打順に入れるかにも注目が集まる。
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