1点ビハインドの9回に相手リリーフ陣を攻めて2点奪う
オリックスが土壇場の逆転劇で、9連戦の勝ち越しを決めた。4日、敵地ヤフオクドームでの福岡ソフトバンク戦。1点ビハインドの9回に打線が繋がって2点を奪い取り、逆転勝ち。試合後、福良淳一監督は「みんな頑張ってくれた。小田も勇気を持って走ってくれた」と顔をほころばせた。
先発の西が6回7安打2本塁打で4失点を失い、劣勢に立たされる展開だったが、窮地で打線が繋がった。9回は1死からT-岡田が中前安打を放つと、代走の小田が続く大城の打席で盗塁に成功。福岡ソフトバンクの代役クローザー森にプレッシャーをかけると、大城が右前安打を放って、チャンスを拡大した。
さらに、指揮官は捕手の山崎の打順で、左の福田を代打で送った。相手ベンチはたまらずモイネロへとスイッチ。そのまま打席に立ったルーキーが、キューバ人左腕から一、二塁間を破る右前適時打を放って同点に。ルーキーの一振りに「モイネロが出てくることは考えてなかった。よく打ってくれた」と福良監督も目を細めた。
なおも1死一、三塁で、吉田正がセンターへの犠牲フライを放ち、これが決勝点に。8回を三者凡退となった澤田がプロ初勝利をマークし、指揮官は「良かったです、本当に。ずっと頑張ってきていたからね」。
阪神・藤浪晋太郎と大阪桐蔭高の同級生で、立教大を経て2016年のドラフト8位で入団した2年目右腕のプロ初勝利を喜んでいた。
これで福岡ソフトバンク、埼玉西武、福岡ソフトバンクと対戦が続く9連戦で5勝目。上位2球団との連戦で勝ち越しが決まった。「まだ先がありますから」と福良監督。オリックスが、徐々に調子を上向かせてきている。
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