4月21日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと北海道日本ハムの第5回戦は、6対5で千葉ロッテが勝利。終盤に驚異の追い上げを見せた千葉ロッテが、劇的サヨナラアーチで引き分けを挟んでの連勝を「6」に伸ばした。
千葉ロッテの先発・小島和哉投手は、初回から2イニング連続で3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。3回表に2死から二塁打を許したものの、後続を断ちここも無失点に。しかし4回表、併殺崩れの間に1点を失うと、続く5回表には近藤健介選手に3号3ランを浴び、5回96球7安打1奪三振2四球4失点で降板した。
6回表から登板した東條大樹投手は、10球連続でボールを投じるなど制球が安定せず、4者連続四球で1失点。試合が北海道日本ハムのペースに傾きかけたが、なおも1死満塁で主軸を迎えるという場面で後を継いだ田中靖洋投手が近藤選手を空振り三振に抑えると、4番・中田翔選手を内野フライに打ち取り、最少失点で凌いだ。
北海道日本ハムの先発・伊藤大海投手相手に中盤まで好機を作れなかった千葉ロッテ打線は7回裏、ついに反撃を開始する。まず、無死1塁から4番・安田尚憲選手の第4号2ランで2点を返すと、なおも2死3塁で代打・角中勝也選手の適時打でさらに1点を追加。8回裏にも、代わった井口和朋投手から無死2、3塁の得点機を作ると、中村奨吾選手の犠飛で1点差に迫る。
9回裏、2死2塁と得点圏に走者を置き、打席にはこの試合ここまで無安打の岡大海選手。2球目の直球を振りぬくと、打球は一直線にセンターへ。バックスクリーン直撃のサヨナラホームランで、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
勝利した千葉ロッテは、先発した小島和哉投手が先制を許し、2番手・東條投手もリズムを作れなかったが3番手・田中靖洋投手が1死満塁を無失点に抑える好救援で流れを変えた。その奮闘に応えるように、打線も最大5点のビハインドから少しずつ追い上げ、9回裏の劇的サヨナラ2ランにつなげた。
一方敗れた北海道日本ハムは、先発した伊藤投手が7回119球5安打3失点で、4試合連続となるQSを達成。5点の援護を受け、悲願のプロ初勝利まであと1死のところまで迫るも、4度目の正直とはならなかった。なお、伊藤投手はこの試合、4回裏まで毎回奪三振を記録。1980年に木田勇氏が打ち立てた、連続イニング奪三振記録「23」という球団記録に並んだ。
123456789 計
日 000131000 5
ロ 000000312X 6X
日 伊藤大海-井口和朋-堀瑞輝-●杉浦稔大
ロ 小島和哉-東條大樹-田中靖洋-土居豪人-○佐々木千隼
文・吉村穂乃香
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