千葉ロッテ大嶺翔太が今季初スタメンで4安打 福浦和也の助言で「初球からいこう」

Full-Count 細野能功

2018.4.29(日) 20:10

今季初スタメンで4安打と大活躍の千葉ロッテ・大嶺翔太
今季初スタメンで4安打と大活躍の千葉ロッテ・大嶺翔太

「9番・DH」の先発に「最初はいたずらだろうと思った」

25日に今季初昇格した千葉ロッテ大嶺翔太選手が、「9番・DH」でのスタメン起用に見事応えた。今季初スタメンとなった29日の北海道日本ハム戦(ZOZOマリン)で4安打2得点1盗塁と躍動し、6-5の逆転勝ちに貢献した。

2点を追う2回の第1打席、北海道日本ハム先発の加藤から左前打を放つと、続く荻野の打席で二盗に成功。さらに暴投を見逃さず、二塁から一気にホームを踏む好走塁も見せた。4回はフルカウントからフォークにしぶとく食らいついて遊撃内野安打。6回には2死からスライダーを左前に運んで逆転のお膳立てをすると、8回はハム4番手・浦野の146キロ外角低め速球をしぶとく中前打とし、4安打を記録した。

試合前に井口監督は「先発が左なのでDHに決めていた。結果を残せないと(1軍に)残れない選手」と話していたが、まるで指揮官の言葉が聞こえたような活躍ぶり。前日28日にロッカーに張り出されたスタメン表に「9番・DH」と書かれた自分の名前を見て「最初はサブマネージャーのいたずらだろうと思った」とお立ち台では笑わせたが、事実、本人も驚きの起用だった。

2軍では、3本塁打8打点だった大嶺翔に対し、新外国人ドミンゲスは5本塁打20打点の成績。結果だけを見ればドミンゲスの1軍昇格が先かと思われたが、チームの一体感を重視する指揮官は生え抜きの意地に期待した。

守備から打撃のリズムを作っていくタイプだが、DH起用のこの日は試合中にベンチ裏で走るなど汗をかいた。福浦からはDHの心構えも聞き、「毎打席代打(のつもり)だよ、と言われたので、初球からいこうと心掛けた」という。ベテランの教えを生かした1打席勝負の積極性が、4安打につながった。

あまりの上出来ぶりに、お立ち台では「帰り道に気をつけます」と笑いを誘ったが、「やるべきことをやっていれば、いずれチャンスがある」とファームで汗を流した日々が実った結果だった。

記事提供:Full-Count

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