大谷、セベリーノから放った一発に敵地メディアも賛辞
エンゼルスの大谷翔平が27日(日本時間28日)、本拠地でのヤンキース戦で今季4号ソロを放った。その後、左足首の軽度の捻挫で途中交代となったが、この日の一発には辛口で知られるニューヨークのメディアも大興奮。ニューヨークで試合を中継したテレビ局「YESネットワーク」の解説も「100マイル(約161キロ)で投げて、100マイル(約161キロ)を超える打球を打ちます」と称賛した。
ヤンキースも獲得に乗り出していた逸材「Shohei Ohtani」。この日、「5番・DH」で先発出場した二刀流右腕は第1打席でいきなり快音を響かせた。0-0で迎えた2回1死走者なしの場面。大歓声に送られて打席に入ると、相手先発セベリーノに対して1ボール1ストライクからの3球目、97マイル(約156キロ)内角速球をフルスイング。ライナー性の打球は右翼スタンドに飛び込む4号先制となった。
この一発に敵地で試合を中継した「YESネットワーク」の実況も絶叫。一方、現役時代に3度のオールスター出場を誇る解説のケン・シングルトン氏は「今やヤンキースは打者バージョンのオオタニを目撃しました。今回はニューヨーク・ヤンキース相手の初戦にホームランです。ボルティモは火曜日にピッチャーバージョンのオオタニを目撃することになるのです。彼は100マイルのファストボールを投げることができますし、100マイルを超える打球を打ちます」と噛みしめるように語った。
大谷が本塁打を放った相手は今季ヤンキースの開幕投手を務めた24歳の新星。昨季自身初の2桁14勝を挙げ、サイ・ヤング賞投票で3位に入った剛腕だ。
シングルトン氏は「これはセベリーノが今季打たれた、たった2本目のホームランなんです。南カルフォルニアでのニックネームはショータイム。エンゼルスファンの心を鷲掴みにしているのです」と賛辞を贈った。
シーズンオフにヤンキースが大谷争奪戦に敗れた際、ニューヨークメディアの中には「なんてチキン(意気地なし)だ!」とバッシングする媒体もあった。しかし、大谷は初の顔合わせとなった一戦で相手の主戦投手から完璧な一撃を放ち、その実力を見せつけた。
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