より戦略的な守備シフトの構築、走塁技術の向上などに期待
福岡ソフトバンクは27日、ライブリッツ社が開発・提供する「野球選手トラッキングシステム」をチーム戦略に活用することになったと発表した。
「トラッキングシステム」は高解像度カメラによって撮影された投球・打撃・守備・走塁動作を一括してデータ化し、AI(独自の機械学習機能)を利用して分析するもの。守備範囲、守備位置、打球への反応速度、走者の塁間スピード、加速度、コースの取り方などを統計に基づいて指標化することで、勘と経験に頼りがちだったプレー分析を科学的に判断・評価することができるようになるという。
福岡ソフトバンクは「トラッキングシステム」の2018年シーズンからの本格導入に向けて、3月中旬からヤフオクドームや2軍球場に専用機器を設置。データの蓄積を開始しており、「トラッキングシステム」で得られたデータを活用することで、より戦略的な守備シフトの構築や走塁技術の向上などが期待できるとしている。
ライブリッツと福岡ソフトバンクは4年に渡ってIT戦略パートナー関係にあり、同社によるチーム強化システムの構築・運用は、リーグ優勝や日本シリーズ制覇に貢献してきたという。王者がさらなる進化を遂げることになるのか、注目が集まる。
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