楽天イーグルスの新人7選手は21日、東日本大震災の被災地である宮城県名取市閖上地区を訪問した。楽天イーグルスの新人選手による被災地訪問は2014年から行われ、今年で8年連続の8回目となる。
新人選手は名取市震災復興伝承館にて、映像と資料を通し、当時の状況や震災後10年の歩みなどを学んだ。その後、名取市震災メモリアル公園に移動。日和山に登り震災当時の状況の説明を受け、慰霊碑に献花した。
千葉県出身で実家が海の近くにあり、震災当時に自身も体育館へ避難していた早川隆久投手。「自分も被災した経験がある中で、心を締めつけられるような感じがしました。自分も被災したからこそ被災地の方々の思いがわかると思うので、その思いを胸に秘めながらプレーしていきたいと思います」と語った。
2013年のリーグ優勝と日本一が東北の方々に勇気を与えたことを聞き、スポーツが地域に与える力の大きさをあらためて感じた早川投手は「自分も今後そのような力を与えられる選手になっていければと思います」と話し、再び東北に元気を与えることを誓いながら慰霊碑に手を合わせた。
高田孝一投手は「東日本大震災の状況を直に感じることができ、より一層東北でプレーをする選手の一員として、身を引き締めてプレーしなければいけないなと感じました。新人ではありますけど、1年目からチームの戦力として戦えるように頑張っていきたいなと思います」と決意を新たにした。
また震災から10年となる2021年に、ルーキーとして楽天イーグルスに入団したことに関しては「10年という節目の年に楽天イーグルスに入団し、プレーすることができるので、被災された方々に元気や希望を与えるため、優勝、日本一に導けるように精一杯頑張っていきたいです」と語った。
東日本大震災の発生から10年。地域のため、住民のためにいち早い復興を願い、東北の地で躍動を誓うルーキーたちに期待したい。
取材・文 高橋優奈
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