「決めてくれ」も、前を打つ近藤の特大の当たりはわずかに本塁打とならず…
北海道日本ハムの中田翔内野手が26日、本拠地でのオリックス戦で5回に適時打を放った。4試合連続の打点でチームの4連勝に貢献した。
読み勝ちだった。近藤健介捕手の適時二塁打で2-1と勝ち越し、なおも1死二、三塁の場面。それまで2三振を喫していたディクソンの初球、内角直球に反応した。左前へ弾き返して1点を追加した。
「カーブに全然合ってなくて。前の打席は6球全部カーブだったので、次は内に真っすぐ見せ球があると思って」。狙い通りに仕留めて、粘り強く投げていた右腕を引きずり下ろした。
ディクソンには昨季まで51打数12安打、打率.235と苦手意識を持っていただけに、3番の近藤が打席に入る前に「決めてほしい」とお願いしていた。その近藤の右中間フェンス直撃適時二塁打は、フェンスオーバーにあと数十センチ届かなかった。
中田は「あのいい当たりがホームランにならなくて、一番悔しかったのは僕です」と報道陣を笑わせたが、続く大事な場面できっちり仕事をした。
4試合連続で打点を挙げ、チームも4連勝。栗山英樹監督に57歳の誕生日に最高の勝利をプレゼントした。
「試合に勝つために打つだけ。僅差の試合でピッチャーに苦しい思いをさせているけど、チームが大きくなっていると感じる。いい勝ち方ができているので、こういう粘り強さを継続していきたい」と中田。名実ともに主将としてチームを引っ張っている。
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