埼玉西武、スパンジェンバーグ&メヒア開幕アウトも 辻監督「間に合わないと思っておいた方が…」

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2021.1.18(月) 20:34

埼玉西武のコーリー・スパンジェンバーグ※写真提供:Full-Count(写真:宮脇広久)
埼玉西武のコーリー・スパンジェンバーグ※写真提供:Full-Count(写真:宮脇広久)

主砲・山川には「走れて、守れるようになれば、すぐにでも1軍に合流を」

 埼玉西武は18日、埼玉県所沢市の球団施設で、辻発彦監督、コーチ陣、渡辺久信GM、居郷肇球団社長らが「全体会議」を開催。2月1日からの春季キャンプでは、主砲の山川穂高内野手、即戦力として期待されるドラフト1位ルーキーの渡部健人内野手(桐蔭横浜大)、2位の佐々木健投手(NTT東日本)が故障の影響で、そろってキャンプB班(2軍)スタートに。また、来日2年目のコーリー・スパンジェンバーグ外野手、9年目を迎えるエルネスト・メヒア内野手がコロナ禍で来日のメドが立たず、公式戦開幕に間に合わない可能性があることも明らかになった。

 2018、19年に2年連続本塁打王に輝いた山川は昨年に右足首を痛め、打率.205、24本塁打、73打点の大不振。シーズン終盤の10月31日には1軍登録を抹消され、戦線を離脱していた。辻監督は「軸足(右足)は打撃で1番大事。本人もそれがよくわかったと思う」と語り、「すごいスイングはできている。しっかり走れて、守れるようになれば、すぐにでも1軍に合流してもらいたい」と語った。

 一方で“ポスト中村”として期待される長距離砲のルーキー渡部は、昨年11月の試合で右肩を故障。最速152キロ左腕の佐々木も、左肘の不安で昨秋の都市対抗では、準優勝したチームにあって2試合、計2イニングの登板にとどまった。2人とも今月10日に始まった新人合同自主トレでは、一部別メニューとなっている。

 辻監督は渡部について「打つ方はしっかり振れるらしいが、1カ月以上投げていない。根本的に肩の強化に努めてほしい。焦らず、とはいえ1日も早く1軍に呼ばれる気持ちでやってほしい」と語り、「焦らずに急いでほしい」と注文を付けた。佐々木については「現時点でもそこそこ投げられるが、無理をする時期ではない」と説明した。新人では、ドラフト4位の若林楽人外野手(駒大)、6位のタイシンガーブランドン大河内野手(東農大北海道オホーツク)の2人がキャンプA班(1軍)スタートとなる。

スパンジー&メヒアは「チーム合流のメドは、わからない」

 また、13日に今季契約を結んだことが発表されたスパンジェンバーグ、契約の見込みのメヒアも、コロナ禍で来日の見込みが立っていない。来日後2週間の隔離期間も必要となることから、辻監督は「チーム合流のメドは、わからない。キャンプ期間中は無理でしょう」と肩を落とした。となると、3月26日に予定されている公式戦開幕も微妙になる。指揮官は「3月中旬に実戦に加われればいいが、わからない。開幕には間に合わないと思っておいた方がいい」と言うしかなかった。

 37歳の栗山巧外野手、中村剛也内野手の野手最年長コンビは、ともにA班スタートとなるが、「ゆっくり(B班スタート)でもいいかなと思ったが、両外国人が合流できず、内外野の人数的なバランスもある。2人は最初はみんなと一緒のメニューとは考えていない」(辻監督)という事情がある。

 A班は例年通り、2月1日から21日まで宮崎県日南市南郷町でキャンプを実施するが、コロナ禍をうけて当面は無観客で行う。B班は2月1日から4日まで所沢市内の2軍本拠地で調整した後、6日から24日まで高知県高知市春野町でキャンプを行う。リーグ3連覇を逃し、雪辱を期す今年。2月1日のA班には、期待していた顔ぶれがそろわないが、その分、若手の成長で補いたいところだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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