高梨裕稔が今季初勝利を91球1失点完投で飾った。北海道日本ハムが3連勝

パ・リーグ インサイト

2018.4.25(水) 20:39

北海道日本ハムファイターズ・レアード選手(C)PLM
北海道日本ハムファイターズ・レアード選手(C)PLM

4月25日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムとオリックスのカード2戦目。24日の試合では2打席連続本塁打を放った大田選手の活躍もあり、北海道日本ハムがカード初戦を勝利で飾った。

栗山監督は3連勝を懸けた25日の先発マウンドに、高梨投手を送り込む。前回登板では絶好調の埼玉西武打線を7回無失点と見事に抑え込んだものの、後続の投手陣が8点リードを守り切れずにまさかの大逆転負けを喫した。今度こそ初白星をつかむことはできるだろうか。

一方のオリックスは、連敗を阻止するべく新外国人のアルバース投手を先発に立てた。今季は3試合の登板で2勝無敗、防御率2.25と早くもその実力を証明しているカナダ代表左腕。初対戦となる北海道日本ハムに対してもこれまで同様の好投を披露し、調子の上がり切らないチームに勝利を呼び込みたいところだ。

好調の両先発は、この試合でもそれぞれの持ち味を発揮し、危なげないピッチングで3回まで無失点投球を続けた。4回表には高梨投手が2死1,2塁のピンチを背負ったものの、ロメロ選手を右飛に打ち取って決定打を許さず。続く5回表にも2死2,3塁と走者を背負ったが、宗選手を中飛に抑えて先制点を与えなかった。

対するアルバース投手も、北海道日本ハム打線を6回まで1安打無失点に抑え込む完璧な投球を披露して、付け入る隙を与えず。試合はこう着状態のまま終盤へ突入していく。

先に試合を動かしたのは北海道日本ハムだった。7回裏、ついにアルバース投手を捉え、安打2本で1死1,3塁と好機を作る。ここで5番・アルシア選手は三振に倒れてしまったが、2死から続くレアード選手が左翼前にはじき返す先制適時打。不振に苦しんでいた主砲が、チームに待望の先制点をもたらした。

北海道日本ハム打線はオリックスの2番手・吉田一投手に対しても攻撃の手を緩めず、8番・清水選手の適時打でも追加点。スコアを2対0とし、リードを2点に広げた。

オリックスは直後の8回表、安達選手の犠飛で1点を返し、すぐさま1点差へと詰め寄ったが、北海道日本ハムもその裏、オリックスを突き放しにかかる。先頭の中島卓選手が安打で出塁し、犠打と進塁打、盗塁などで2死2,3塁とチャンスをつなぐと、4番・中田選手が2点適時二塁打。スコアを4対1とし、試合を決める態勢に入る。

9回表もマウンドに上がった北海道日本ハムの高梨投手は、そこでも3者凡退で締めくくってオリックス打線の反撃を許さず、試合はそのまま4対1で北海道日本ハムが勝利。わずか91球で1失点完投勝利を飾った。本拠地のファンの前で見事なピッチングを披露した高梨投手は、4試合目の登板で待望の今季初勝利を手にしている。

打線では決勝打を放ったレアード選手はもちろん、調子を上げつつあった中田選手にも適時打を含む2安打が飛び出したのも明るい材料。好調を維持する北海道日本ハムはこれで3連勝となり、勝ち越しを3つに増やしている。

敗れたオリックスは先発のアルバース投手が6回2/3を2失点と好投を見せたが、打線の援護に恵まれず、来日初黒星を喫している。打線は計6安打を放ったものの、チャンスでもう1本が出ずにわずか1得点。勝負どころで高梨投手を攻略することができなかった。

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