【MLB】大谷翔平、23日は「フルゴリラ」 指揮官が使った専門用語に広報が混乱!?

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2018.4.22(日) 18:01

エンゼルス・大谷翔平
エンゼルス・大谷翔平

22日の試合は出場機会なし、21日は「『フルゴリラ』ブルペンではなかった」?

エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)の本拠地ジャイアンツ戦でスタメンから外れ、最後まで出場機会はなかった。試合前の監督会見では、二刀流右腕の次回登板について、質問が集中。その中でマイク・ソーシア監督がブルペン入りに向けて口にした「フルゴリラ」という言葉が話題となっており、米メディアも取り上げている。

大谷は17日(同18日)のレッドソックス戦では右手中指のマメの影響で2回3失点、66球で降板。しかし、指揮官は当初から重症ではないことを明かしており、大谷は4打数2安打をマークした20日(同21日)の試合前にブルペン入りした。次回登板は順当にいけば中6日で24日(同25日)のアストロズ戦となる見込みだ。

21日の試合前、大谷のマメの状態について聞かれたソーシア監督は「良い感じだったと思うけど、昨日のブルペンは『タッチ・アンド・フィール』(感触を確かめる、の意味)で、本気で投げる『フルゴリラ』ブルペンではなかった。ボールの感触を確かめる程度だ。日曜日(22日=同23日)のブルペンでは(状態に関して)もう少し把握できるだろう。昨日のブルペンは間違いなくいい内容だったし、一歩進んだ感じはある」と説明した。

すると、日本メディア向けに指揮官のコメントを通訳していたグレース・マクナミー広報は、「フルゴリラ」について聞き返すなど“四苦八苦“。ソーシア監督は「これはアメリカ流で『全力で行う』という意味なんだ。100%の力で投げる。これを我々は『フルゴリラ』と呼ぶ。段階があるんだよ。『フルゴリラ』、『タッチ・アンド・フィール』、『スロープ』などね。ピッチャーの調整具合によって度合いが変わるんだ」と説明した。

「『スリークォーターゴリラ』かもしれない」には爆笑

マクナミー広報はこの後、「では、明日は『フルゴリラ』プルペンですね」と確認。すると、指揮官は「そうだね。もしかしたら『スリークォーター(3/4)ゴリラ』かもしれないけど」と返答。このジョークに会見場は爆笑に包まれた。

この様子について、地元メディア「デイリー・ブリーズ」は「エンゼルスのルーキー、ショウヘイ・オオタニは『フルゴリラ』で次回ブルペン入りに臨む」とのタイトルで取り上げ、「通訳のグレース・マクナミー広報がこのフレーズを聞き直したり、意味合いを確認すると、エンゼルスの番記者たちからは笑い声が起こった。ソーシアは『フルゴリラ』に関して、『タッチ・アンド・フィール』よりも強度を上げた調整のことだと説明した」と伝えている。

また、この「フルゴリラ」という言葉をソーシア監督が初めて聞いたのは、自身が70~80年代にドジャースで捕手を務めていた際だと語ったことも紹介。指揮官が「しばしば口にするフレーズ」であるとも言及し、「日本人記者たちはソーシアが冗談を言っているわけではないと確認できて安心したことだろう」としている。

投手としてはここまで3試合登板で2勝1敗、防御率3.60、15イニングで19奪三振の成績を残している大谷。「フルゴリラ」を経て、メジャー4度目の先発へ挑むことになる。

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