若き守護神・石川直に「バッター勝負」
北海道日本ハムの吉井理人投手コーチが20日、本拠地での福岡ソフトバンク戦で今季5セーブ目を挙げた石川直也投手を称えた。
2-1で迎えた9回、鶴岡慎也捕手が二盗を阻止して2死までこぎつけた後、2者連続四球を与えた場面でマウンドへ。逆転の走者が一塁にいるため、重盗もケアしなければいけない場面だが、伝えた言葉は「ランナーは気にせずバッター勝負しろ」だった。
「自分もクローザーをやったことがありますが、ああいう場面は割り切って投げないと抑えられない」と経験を踏まえた上での助言だった。その言葉に応えるように、21歳の守護神は川島を中飛に打ち取って、しびれる試合をものにした。
石川直は前回登板した18日西武戦では1点リードの9回に登板し、1死も奪えずに逆転サヨナラ負け。2試合連続失敗するわけにはいかなかった。
「まだ発展途上の子なので、結果がいい方に出て良かった」と吉井投手コーチは評価した。
先発して8回7安打1失点だったマルティネス投手についても称賛した。「あまり調子が良さそうではなかったけれど、コースか低さ、どっちかを頑張ろうとしていた。いつもは両方できるんだけどね」と投手陣のお手本になるような粘り強い投球を褒めた。
この日は吉井投手コーチの53回目の誕生日。福岡ソフトバンク打線を1点に抑えての勝利は、最高のプレゼントだった。
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