マメに苦しんだ大谷と投げ合い今季2勝目「彼は打撃でもマウンドでも向上する」
エンゼルスの大谷翔平は17日(日本時間18日)の本拠地レッドソックス戦で今季3試合目の先発登板に挑み、右手のマメの影響で2回4安打2四球3失点1奪三振で降板した。初回に先頭打者ベッツにソロ弾を打たれると、2回は38球を要して2点を失う苦しみのピッチングとなったが、相手先発のサイ・ヤング賞左腕デビッド・プライス投手は「彼は本当に良くなる」と二刀流の大器の将来を有望視している。エンゼルスは1-10で大敗し、連勝は7で止まった。
4万4822人の観衆が詰めかけたエンゼルスタジアム。しかし、主役の大谷は変化球の制球に苦しんだ。先頭のベッツに左中間へ先頭打者弾を被弾。2回も1死からブラッドリーに右前安打を許し、バスケスに四球を与えて1死一、二塁とすると、ホルトには左前適時打を浴びて2失点目。さらに、ベッツへの四球で1死満塁とし、ベニンテンディの犠飛でさらに1点を失った。
2回で66球を投じ、ストライクは34球。ストライク率52%と制球が定まらず、4安打2四球3失点で自身メジャー最短降板となった。
それでも、相手先発のプライスは試合後、大谷のポテンシャルを高く評価していた。
「彼は本当にすごく良くなるだろう。彼は打撃でもマウンドでも向上するだろう。とても若いし、こっちの野球に慣れていくと思う。こういう雰囲気にも適応していく。少し時間はかかるだろうけれど、彼は問題ないよ」
地元紙「ボストン・ヘラルド」のジェイソン・マストロドナート記者はツイッターで、2012年のサイ・ヤング賞に輝いた左腕のコメントを紹介した。
メジャー11年目のプライスはこの日、好調エンゼルス打線を5回3安打1失点6奪三振に抑える貫禄の投球で今季2勝目を挙げた。指のマメに苦しみながらも、160キロの豪速球を投げ込んだ23歳の二刀流について、将来有望と認めていた。
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