手に汗握る投手戦はメヒア選手の一打で決着。埼玉西武がカード初戦を制す

パ・リーグ インサイト

2020.8.18(火) 21:15

埼玉西武ライオンズ・メヒア選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・メヒア選手(C)パーソル パ・リーグTV

 8月18日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと埼玉西武の第7回戦は、埼玉西武が3対1で勝利。先発・高橋光成投手が7回1失点の好投、打線ではメヒア選手が勝ち越し打を放つ活躍を見せた。

 試合序盤に圧巻の投球を披露したのは、オリックスの先発・山本由伸投手だ。2番・源田壮亮選手から150キロのシュートで三振を奪うと、そこから2回表まで圧巻の5者連続三振を記録した。

 この奪三振ショーにオリックス打線も奮起。2回裏、埼玉西武・高橋光成投手に対して吉田正尚選手が安打を放つと、続くT-岡田選手のセンターフェンス直撃の適時二塁打で1点を先制する。しかし、高橋光投手もこの1点で踏みとどまり、4回までスコアボードに0を並べるなど立ち直りを見せた。

 5回表、先頭の森友哉選手がこの日2本目の安打となる二塁打を放つと、続くスパンジェンバーグ選手の打球が失策を誘い、森選手は一気に本塁に生還。埼玉西武が試合を振り出しに戻した。山本投手はこれに全く動じず、最速156キロの直球を軸に6回終了時点で11奪三振の好投で勝ち越しは許さず。試合は緊張感を持って後半戦へ突入した。

 7回終了時点で山本投手が1失点(自責0)、高橋光投手も1失点。ともに許した安打の数は4本と、一歩も譲らず。12奪三振を記録した山本投手は「今日はピンチの場面でも粘り強く投げることができたと思います」とコメントし、試合は両チームの中継ぎへと託される形に。

 均衡を破ったのは埼玉西武だった。8回表、オリックスの2番手・ヒギンス投手に対して、1死から外崎修汰選手、山川穂高選手の連打で1、3塁のチャンスを演出。2死2、3塁としたところで、打席には今日ここまで3三振のメヒア選手が入った。これまでの悔しさを晴らすように、甘く入った変化球をレフト前にはじき返し、2点適時打に。助っ人の意地の一打で、埼玉西武が勝ち越しに成功した。

 2点のリードを守るべく、埼玉西武は勝利の方程式を投入。8回裏のマウンドに上がったギャレット投手は2死2、3塁と一打で同点となるピンチを背負ったものの、T-岡田選手から三振を奪って無失点。9回裏は守護神・増田達至投手が無失点で締めて試合終了。埼玉西武がオリックスに3対1で勝利した。

 勝利した埼玉西武は7回1失点で3勝目を挙げた先発・高橋光投手を筆頭に投手陣の好投が目立った。ギャレット投手、増田投手の2人は8月15日の楽天戦でともに失点を喫していただけに、今日の無失点リレーで再び安定感を示すことができた。敗れたオリックスは、山本投手が好投をみせたものの、打線にあと1本が出なかった。

  123456789 計
西 000010020 3
オ 010000000 1

西 ○高橋光成-ギャレット-S増田達至
オ 山本由伸-●ヒギンス-齋藤綱記


文・吉田貴

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