メヒアが2試合連続弾も、辰己涼介が終盤に意地の同点打! 獅子と鷲の熱戦は引き分け

パ・リーグ インサイト

2020.8.15(土) 21:25

東北楽天ゴールデンイーグルス・辰己涼介選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・辰己涼介選手(C)パーソル パ・リーグTV

 8月15日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天イーグルスの第10回戦は、3対3で引き分けに終わった。埼玉西武の先発・松本航投手が圧巻の投球を披露したものの、楽天が終盤に意地を見せ追いついた。

 試合は初回から動きを見せる。埼玉西武は1回裏、楽天の先発・塩見貴洋投手から3番・外崎修汰選手が左前打で出塁すると、4番・山川穂高選手のフェンス直撃の適時二塁打で先制。さらに続く5番・メヒア選手の2試合連続となる6号2ランで3対0とする。援護をもらった先発・松本航投手は、西口文也投手コーチも「いいリズムで投げることができている」と評する快投を見せ、7回1安打2三振無失点という打たせて取る完璧な投球でマウンドを降りた。

 初回に3失点と立ち上がりに苦しんだ塩見投手だったが、その後は2回、3回と連続で3者凡退に抑えるなど、6回6安打5三振3失点の粘投で援護を待った。松本投手に7回まで1安打と苦しめられた楽天打線は、終盤に埼玉西武のリリーフ陣をつかまえる。8回表、9番・辰己涼介選手の6号ソロ、3番・茂木栄五郎選手の適時打で1点差に詰め寄ると、続く9回表には埼玉西武の守護神・増田達至投手から辰己選手の適時打で同点とする。

 同点に追いつかれた埼玉西武は9回裏、先頭の森友哉選手が右前打で出塁し、送りバントで2死2塁とサヨナラのチャンスを作るもののあと1本が出ず、試合は延長戦へ。10回表は4番手・平良海馬投手が2死1、3塁のピンチを背負うものの、無失点で切り抜ける。10回裏は楽天の5番手・牧田和久投手に対して3者凡退に終わり、3対3の引き分けで試合終了。

 埼玉西武は先発・松本投手が「初回からしっかり自分のピッチングができました」と語る、7回無失点という会心の投球。打線も塩見投手の立ち上がりを攻め、メヒア選手の2ランなど初回に3得点も、その後は得点ならず。終盤に救援陣が同点に追い付かれ、白星を逃した。楽天は先発の塩見投手が6回6安打3失点と粘りの投球。打線も終盤に辰己選手が2打点の活躍を見せ同点に追いついた。

  12345678910 計
楽 0000000210 3
西 3000000000 3

楽 塩見貴洋-酒居知史-J.T.シャギワ-ブセニッツ-牧田和久
西 松本航-ギャレット-増田達至-平良海馬

文・粟盛優佳

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