【試合戦評】2年連続日本一の鷹が意地を見せる1勝で日本シリーズ進出を阻止

パ・リーグ インサイト

2016.10.15(土) 00:00

昨夜の試合に勝利した北海道日本ハムが、日本シリーズ進出に王手をかけて迎えた「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ第4戦。

今日の試合でファイナルステージ突破を決めたい北海道日本ハムの先発は高梨投手。今季の新人王有力候補の3年目右腕が、日本シリーズ進出のかかる大事な一戦を託された。対する福岡ソフトバンクの先発は、来日以降ポストシーズン無敗のバンデンハーク投手。「負けない男」の勝負強さで再度流れを引き寄せ、2年連続王者の意地を見せたい。

初回は、両投手ともに3者凡退に抑える素晴らしい立ち上がり。しかし2回表、1死から5番・長谷川選手が高梨投手のストレートを捉え、バックスクリーンに飛び込むソロ。「ちょっと先だったけど、気持ちで持っていきました」という先制アーチで、福岡ソフトバンクが1点を先取する。

続く3回表、福岡ソフトバンクが足でかき乱す。2死から2番・本多選手が安打で出塁すると、3番・柳田選手の打席で盗塁を試み、守備のミスを誘って3塁まで陥れる。この2死3塁の好機に、柳田選手が適時打を放って1点を追加。さらに先ほどと同じように盗塁を仕掛け、3塁まで進塁。打者の内川選手が三振に倒れて得点には結びつかなかったものの、積極的な走塁で北海道日本ハムの守備陣にプレッシャーを与える。

中盤の攻撃でも、福岡ソフトバンクが攻勢を仕掛けて追加点を奪う。まずは4回表に8番・今宮選手が内角低めの難しい直球に見事合わせて2ラン。6回表にも、松田選手が白村投手からソロを放ち、今日チーム3本目の本塁打。5点をリードし、北海道日本ハムを大きく突き放す。

しかし、6回裏にこれまで無得点に抑え込まれていた北海道日本ハムが反撃を開始する。1番・西川選手と2番・中島卓選手が四球と盗塁で1死1,2塁とすると、3番・大谷選手が落ちる球を右中間までうまく運んで2点適時打。3点差に迫ったものの、以降は反撃を封じられ、4戦目は福岡ソフトバンクに軍配が上がった。

先発・バンデンハーク投手は、結果的に2点を失ったが、150キロ超の力のあるストレートで試合を作った。後を受けたリリーフ陣も、プレッシャーの掛かる大一番にも動じず、抜群の安定感で北海道日本ハムの日本シリーズ進出を阻んだ。セ・リーグは一足先に広島がファイナルステージ突破を決めたが、パ・リーグの日本シリーズ進出チームの決定は、明日以降に持ち越されることになった。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE