井上晴哉が1試合3本塁打の大暴れ。壮絶な打ち合いの末千葉ロッテがサヨナラ勝利

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2020.7.28(火) 22:35

千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)パーソル パ・リーグTV
千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)パーソル パ・リーグTV

 7月28日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテ対楽天イーグルスの第7回戦は、13対12で千葉ロッテがサヨナラ勝利。両軍合わせて31安打25得点の打ち合いを制した。

 千葉ロッテは2回裏、先頭の安田尚憲選手がヒットで出ると、続く井上晴哉選手がライトへ先制の6号2ラン。なおも無死2、3塁から、田村龍弘選手に7月初安打となるタイムリーヒットが飛び出す。その後も1死満塁で今季初2番スタメンの中村奨吾選手が押し出し四球を選び、幸先よく4点を先取した。

 1点を返された直後の3回裏には、井上選手が今シーズン初の2打席連続ホームランとなる7号ソロを放つ。さらに藤岡裕大選手のタイムリーで6点目を挙げた。

 中大の後輩・井上選手の活躍もあり、早くから援護をもらった千葉ロッテ先発・美馬学投手だったが、4回表に代打・ロメロ選手にバックスクリーンへ満塁ホームランを許す。

 一気に1点差に詰め寄られた千葉ロッテはその裏、福田秀平選手と中村選手の連続長短打で1点を加えると、安田選手が4番では初めてのホームランとなる3号2ランをライトスタンドへ。若き大砲の一発で9対5と再びリードを広げる。

 しかし美馬投手は5回表にも1点を失い、5回途中6失点と勝ち投手の権利を得られず。あとを受けた2番手・チェン投手はピンチをしのぐも、6回表に3番手・石崎剛投手が粘る楽天打線につかまってしまい、9対11とついに逆転された。

 8回表にも1点を奪われるが、その裏に中村奨選手が3号ソロ。さらに安打のマーティン選手を一塁に置いて、井上選手がこの日3本目となる8号2ランで同点。終盤も打線の勢いが衰えず、12対12に追いついた。そして9回裏、1死満塁から中村奨選手が押し出し死球。13対12でサヨナラ勝ちとなった。

 壮絶な打ち合いを制した千葉ロッテは、井上選手が、球団では2013年4月8日ホワイトセル氏以来、日本人では1990年8月18日初芝清氏以来となる1試合3本塁打の大活躍。敗れた楽天は、山崎武司氏以来、10年ぶり2度目となる代打満塁ホームランがロメロ選手から出るなど最大5点差をひっくり返す驚異の粘りを見せたが、終盤にリリーフが力尽きた。

  123456789  計
楽 001415010  12
ロ 042300031X 13

ロ 美馬学-チェン-石崎剛-山本大貴-東條大樹-松永昂大-○益田直也
楽 石橋良太-辛島航-津留埼大成-酒居知史-牧田和久-森原康平-●J.T.シャギワ

文・菊地綾子

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