勢いが違う。エース対決を打の力で制し、埼玉西武が両リーグ10勝一番乗り

パ・リーグ インサイト

2018.4.13(金) 22:54

勢いの差が出たか。埼玉西武が13日、楽天に競り勝って両リーグ10勝一番乗り。対する楽天は単独最下位となった。

3点差、相手エースの則本投手。だが今の埼玉西武打線は一気にひっくり返す力がある。2回だった。先頭の山川選手がバックスクリーンにソロ本塁打を放って流れを傾けると、1死2,3塁から、炭谷選手が初球の変化球を捉え左中間へ同点の2点適時二塁打。さらに2死1,2塁から源田選手。「頭越えてくれと思った」という願いも通じ、初球を振り抜くと右翼手の頭上を越え、勝ち越しの2点適時二塁打。3回には埼玉西武が追加点、楽天も6回に2点を返す。埼玉西武先発・菊池投手と則本投手の、投手戦も予想されたエース対決だったが、結果的に打撃戦となった。

大きかったのが終盤の1点だ。9回2死1,2塁、森選手が左前に適時打。直前の山川選手の8球粘った末の四球も大きかった。3割を優に超える強打者コンビが、この日も好結果を残した。最後は守護神の増田投手が締め、菊池投手は開幕から3連勝となった。

12試合で10勝2敗。最高のスタートダッシュに成功した。昨年の新人王・源田選手は2年目のジンクスなど感じさせることなく、今季も2番として存在感を発揮。この日は勝ち越し打を含む2安打2打点でヒーローに選ばれた。「(2安打は)たまたまだと思いますけど、いいことだと思います」と淡々と振り返り「チームもいい流れで戦えていると思うので明日も勝てるように頑張りたい」と笑顔を見せた。

対照的に楽天は10安打を放ちながらエースで星を落とし、単独最下位に転落。梨田監督は試合後「菊池投手から5点を取れた。いい攻撃ができた」と前を向いたが、開幕から投打ともに厳しい結果が続く。この日は8年ぶりに復帰した渡辺選手が復帰後初スタメン。第1打席でいきなり左越えのタイムリー二塁打を放ち、先制点を生むなど、流れをつかむには最高の展開だったが、勝利は遠かった。

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