【試合戦評】福岡ソフトバンクが最終回に奇襲成功。土壇場に試合をひっくり返す価値ある1勝

パ・リーグ インサイト

2016.10.13(木) 00:00

北海道日本ハムが初戦を制し、アドバンテージを含めた対戦成績を2勝0敗として迎えた「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ第2戦。

北海道日本ハムの先発は配置転換後、抜群の安定感を見せた増井投手。福岡ソフトバンクは未だ札幌ドームで勝ち星を挙げたことのない中田投手。スターティングメンバーには、昨日の先発登板から中0日での出場となる大谷選手が「3番・指名打者」として名を連ね、試合は始まった。

初回は両軍ともに無得点に終わるも、2回表に福岡ソフトバンク打線が増井投手を一気にとらえにかかる。先頭の内川選手の安打などで1,2塁とし、今宮選手と細川選手の連続適時打で先制。しかし、続く1番・中村晃選手の一打による生還は陽選手が好返球で阻止し、悪い流れを断ち切る。

すると、流れを呼び寄せた北海道日本ハムが中盤に反撃。4回裏に4番・中田選手の適時打で1点差とし、5回裏には、7番・レアード選手の特大弾で中盤に試合を振り出しに戻す。さらに、6回裏に1死2塁の好機を生み、3番・大谷選手が敬遠で歩かされる。このプレーで闘志を燃やした4番・中田選手が、レフト前への適時打を放ち勝ち越しに成功。さらに6番・陽選手にも適時打が飛び出し、4対2。北海道日本ハムが試合をひっくり返し、終盤に突入する。

反撃を見せたい福岡ソフトバンクが終盤に再び反撃を見せる。まずは8回に松田選手が一発を放って1点差とすると、最終回に重盗で好機を生み、本多選手と柳田選手の連続適時打で逆転。福岡ソフトバンクが土壇場で意地を見せ、試合を一気にひっくり返す。

その裏の北海道日本ハムの反撃を守護神・サファテ投手が抑え込み、福岡ソフトバンクが非常に価値のある1勝を手にする結果となった。

あと一歩で北海道日本ハムが日本シリーズ進出へ王手という展開から、最終回に福岡ソフトバンクが大逆転で意地を見せた。これで流れが変わるということになれば、重盗という「奇襲成功」がきっかけとなるかもしれない。

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