101歳の娘ジュリアさん「素晴らしいこと」
投手としても野手としても、類い稀なる才能を披露してメジャーを席巻しているエンゼルス大谷翔平選手。投げては2連勝、打っては3戦連続アーチなど、早くも記録を積み上げる大谷を語る時、必ず引き合いに出されるのがベーブ・ルースだ。長い球史を振り返っても、二刀流として活躍したのはルースだけ。そのルースの孫は、センセーションを巻き起こす大谷について「ベーブには程遠いよ」と語っているという。米全国紙「USAトゥデー」電子版が伝えている。
記事では、ルースの孫であるトム・スティーブンスさんと、ルースの実娘で101歳になるジュリア・ルース・スティーブンスさんにインタビュー。大谷の活躍について問われたトムさんは「ベーブまでは程遠いよ。でも、ルースっぽいことをしている、とでも言っておこうか」と話したという。
ベーブ・ルースはレッドソックス時代の1915年から1919年にかけて、投打の二刀流として活躍。1920年にヤンキースへ移籍した後は徐々に打者に専念し、通算714本塁打を記録した大打者となった。そんな偉大な祖父を持つトムさんは、大谷の二刀流について「今後継続できるかどうか(に関して)だけど、彼にはその素質があるように思えるね。もちろん、そうじゃなかったら始まらない話だからね」と才能を認めつつ、投打を続けることで体にかかる負担を気に掛けたという。
ルースの実の娘で101歳のジュリアさんは、大谷がプレーする姿を見たことがないそうだが「素晴らしいことだと思う。日本にとっても、野球界にとってもね」と話す一方で、父について「100万人に1人の存在よ」と誇らしげに話したそうだ。
メジャーでの大谷のキャリアはスタートしたばかりだが、ルース一族が認める存在になるまでは、まだまだ時間が掛かりそうだ。
記事提供: