現地17日深夜に出国、14日間の自主隔離でチーム合流は8月上旬か
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、母国キューバで足止めを食らっていた福岡ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手とジュリスベル・グラシアル内野手が、今月19日に来日する。6日(日本時間7日)、キューバ野球連盟が発表したと、地元スポーツメディア「JIT」が報じた。同メディアによると、2人は17日深夜にキューバの首都ハバナを出発。フランスのパリを経由し、19日午後に大阪に到着する予定だという。
現在、海外からの渡航者は日本入国時にPCR検査が義務付けられており、陰性の場合でも14日間の自主隔離が必要とされるため、2人のチーム合流は最短で8月上旬となる見通し。同連盟のイヒニオ・ベレス会長は「彼らのチーム合流は、福岡ソフトバンクにとってプラスになるだろう」と話している。なお、渡航直前にコロナ禍が取り巻く状況が変わった場合は、出発日が変更になる可能性もあるという。
2人は米国で開催予定だった東京五輪米大陸予選にキューバ代表として出場するため、3月上旬に日本を離れていた。その後、予選が延期となり、合宿予定地だったメキシコからキューバに帰国。デスパイネは左手首、グラシアルは右手小指を負傷しており、国内で治療、リハビリを行った後、それぞれの地元で練習をし、出国の機会を待っていた。
キューバでは6日現在、新型コロナウイルスの感染者数は2380人、死者数は86人となっているが、6月以降、新規感染者の数は減少していた。これまで同国を発着する国際線の全ての定期便がストップしていたが、人道支援の臨時便や不定期便がキューバ国外に飛び始めたことで、2人にも出国のチャンスが開けた。
福岡ソフトバンクは現在、6勝8敗1分でリーグ4位。チーム打率も2割3分と低迷しており、打線強化のためにも2人の早期1軍合流が期待される。
(Full-Count編集部)
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