テクノロジーの力が創り出す未来の新しい観戦体験とは
北海道日本ハムファイターズは2日、株式会社電通(本社:東京都港区、社長:五十嵐 博)が推進する、スポーツ&エンターテインメント領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)共創プロジェクトの第1弾として、ファイターズ スポーツ&エンターテイメント社が手を組み、ロボットを活用したリモート観戦席「Future Box Seatβ」の実証実験を行うことを発表した。実証実験は、2020年7月14日に札幌ドームで開催されるプロ野球公式戦にて行う予定。
ロボットを活用したリモート観戦席「Future Box Seatβ」とは、ロボットを通して遠隔で選手に応援の拍手を送れたり、ロボットの頭についたカメラを自由に360度動かせたり、モニターに自分の顔を表示し、選手と会話を楽しめるなど、まるで、会場にいるかのように観戦ができる仕組み。病気や子育てなど会場に行きたくても行けない方、海外などの遠方にお住まいの方でも、まるで現地で観戦しているかのように試合観戦を楽しむことができる世界を目指している。
2021年の実用化を目指しており、スポーツだけではなく、音楽コンサートや劇場公演など、大小問わず、さまざまな会場で行われるエンターテインメントのイベントにおいて、活用することができるという。ファイターズ スポーツ&エンターテイメント エンターテイメント・クリエーション部 森野貴史部長は「「Future Box Seatβ」は、テクノロジーの力で未来の新しい観戦体験をつくっていく、そんな大きな可能性を感じています。無観客および人数制限の試合の中で、会場で応援したくても入場できないファンの皆様に「試合の観戦体験」を提供しつつ、その先に、電通様と共に新しいスポーツ観戦の形を作っていき、今後、正式導入に向けて、さまざまな可能性も検討していければと考えております」とコメント。
実際球場に足を運び、空気を感じ、音を聴き、一体となって応援する体験はやはり最高だ。しかし、さまざまな事情で球場に行けない人はもちろん、優勝がかかったここ一番の試合や、チームを牽引してきてくれた選手の引退試合など、球場にいない一人でも多くのファンと、喜びや悲しみをよりリアルに共有することができるのなら、野球観戦は今よりもっと自由で楽しいものになるはず。テクノロジーの力で観戦方法の選択肢が増える未来に、大きな期待をせずにはいられない。
文・池田紗里
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