【試合戦評】5回裏に一挙6得点。理想的な展開で北海道日本ハムが大事な初戦を制す

パ・リーグ インサイト

2016.10.12(水) 00:00

札幌ドームでの「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第1戦。4年ぶりにリーグ制覇を果たした北海道日本ハムと、連勝で千葉ロッテを下し、ここまで勝ち進んできた福岡ソフトバンクが日本シリーズ進出をかけて戦う。

パ・リーグの過去9年のクライマックスシリーズ ファイナルステージでは全て初戦を制したチームが勝ち上がっており、北海道日本ハムの先発マウンドには大谷選手。福岡ソフトバンクは武田投手を立ててこの大事な初戦に臨んだ。

序盤は両先発が走者を出しながらも落ち着いて相手打者と対峙し、後続を難なく抑え込んでいく。打者が一巡し、4回に突入しても両チームに得点は入らず、手に汗握る投手戦が展開される。

試合が動いたのは5回裏。レアード選手、大谷選手の連打などで無死満塁とし、この絶好機で集中力を高めて打席に立った西川選手が2点適時打。「この展開で先制できてうれしい」という切り込み隊長の一打で先制すると、3番・近藤選手の2点適時打と4番・中田選手の「完璧だった」という一発で一挙6得点。一気に相手先発・武田投手を捉え、好投を続ける大谷選手に大きな6点の援護が入る。

大谷選手は6回、7回と3者凡退に抑え、反撃の流れを渡さずに救援陣にマウンドを託すと、谷元投手、マーティン投手とつないで完封リレー。投打ががっちりとかみ合い、理想的な展開で初戦を制した北海道日本ハムがアドバンテージも含めた勝敗を2勝0敗とした。

過去9度、全て初戦を制したチームが日本シリーズ進出を果たしているという点から、これで北海道日本ハムが有利となったことは間違いない。このまま北海道日本ハムが一気に決めるか。それとも3連覇を目指す福岡ソフトバンクが意地を見せるだろうか。

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