球団最多出場記録を更新 千葉ロッテ一筋25年、福浦和也の衰えない打撃技術

Full-Count 広尾晃

2018.4.11(水) 17:52

千葉ロッテマリーンズ・福浦和也選手(C)Full-Count
千葉ロッテマリーンズ・福浦和也選手(C)Full-Count

通算出場試合数を2162試合とし、榎本喜八氏を抜いて球団史上最多に

千葉ロッテの福浦和也内野手は4月10日のZOZOマリンスタジアムで行われた埼玉西武戦に「7番・DH」で先発出場した。この試合で通算出場試合数を2162試合とし、榎本喜八氏を抜いて球団史上最多出場選手となった。

千葉ロッテ(毎日、大毎、東京時代含む)の出場試合数10傑 ※は現役

福浦和也 2162試合(1997年~2018年)※
榎本喜八 2161試合(1955年~1971年)
堀幸一 2064試合(1989年~2009年)
有藤通世 2063試合(1969年~1986年)
醍醐猛夫 1775試合(1957年~1974年)
サブロー 1734試合(1995年~2011年、2012~2016年)
初芝清 1732試合(1989年~2005年)
山崎裕之 1577試合(1965年~1978年)
西村徳文 1433試合(1982年~1997年)
今江敏晃 1411試合(2002年~2015年)※楽天

出場試合数10傑のうち、福浦選手、堀選手、有藤選手、初芝選手、西村選手の5人がフランチャイズプレイヤー。ロッテは長くチームにとどまって活躍する選手が多い。また醍醐選手とサブロー選手を除く8選手が内野手なのも特徴的だ。

福浦選手は千葉県習志野市出身、習志野市立習志野高校から1993年ドラフト7位で千葉ロッテに入団。千葉ロッテは1992年から本拠地を千葉に移転したが、千葉県出身で地元の高校に通い、そのまま千葉の球団に入団した生粋の生え抜き選手だ。

投手として入団も、直後に野手に転向

入団時は左腕投手だったが、入団後に野手に転向。3年間はファーム暮らしだったが1997年7月5日の千葉マリンスタジアムでのオリックス戦に1軍初昇格、「7番・一塁」で先発し、4回裏の第2打席でフレーザー投手から初安打を打った。

以後、22年間、千葉ロッテ一筋でプレーしてきた。2001年は打率.346で首位打者。2003年には全試合出場。千葉ロッテの不動の正一塁手として1998年から2011年まで14年連続で100試合以上に出場している。

柔かなゴロさばきには定評があり、一塁手としてゴールデングラブを3回受賞、2010年には35歳にして初めてのベストナインに選出された。ただしこれは一塁手ではなくDHでの受賞だった。2012年以降は出場機会が減っていたが、42歳の今季は2000本安打まであと38本と迫っていた。4月10日時点で6安打を加え、51人目の2000本安打まであと32本と迫っている。

1歳年長の井口資仁新監督にとっては、超ベテランの福浦和也選手は頼れる存在だ。もう守備にはつかず、代打、DH専門ではあるが、ボールをとらえる高い技術は健在。そして再起を図るチームの精神的主柱として今季も存在感をアピールすることだろう。

記事提供:Full-Count

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